ラドヴァン・ヴラトコヴィチ

ベートーヴェン/ホルン・ソナタ ヘ長調
CD(WANER 0190295919566)

ベートーヴェン/室内楽作品集
1.オーボエ、クラリネットとファゴットのための
    三重奏曲ハ長調Op87
2.ピアノ、フルートとファゴットのための
    三重奏曲ト長調WoO.37
3.オーボエ、クラリネットとファゴットのための
  「ドン・ジョヴァンニの主題による変奏曲」WoO.28
4.ホルン・ソナタ ヘ長調Op17
5.クラリネットとファゴットのための二重奏曲
         第3番変ロ長調WoO.27-3

  レ・ヴァン・フランセ
  エマニュエル・パユ(フルート)(2)
  フランソワ・ルルー(オーボエ)(1&3)
  ポール・メイエ(クラリネット)(1、3&5)
  ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)(4)
  ジルベール・オーダン(ファゴット)(1〜3&5)
  エリック・ル・サージュ(ピアノ)(2&4)
  録音2016年1月3〜5日&4月4日

 レ・ヴァン・フランセによるベートーヴェンの室内楽作品です。
 オーボエ、クラリネットとファゴットのための三重奏曲ハ長調は原曲が2つのオーボエとイングリッシュホルンの為に書かれています。この華やかな響きの作品をオーボエ、クラリネットとファゴットで演奏すると落ち着いた響きの作品になります。4つの楽章で構成されています。
 ピアノ、フルートとファゴットのための三重奏曲ト長調WoO.37は1786年若干15歳で作曲したものです。3つの楽章で構成されていますが、見事に完成された作品です。
 オーボエ、クラリネットとファゴットのための「ドン・ジョヴァンニの主題による変奏曲」も原曲は2つのオーボエとイングリッシュホルンの為に書かれています。モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から「お手をどうぞ」の主題による変奏曲です。主題と8つの変奏曲になっています。低音がファゴットになっていて原曲よりも落ち着いた響きになっています。
 ホルン・ソナタ ヘ長調は名ホルン奏者ジョヴァンニ・プントのために書かれたものでホルン・ソナタの代表的な作品です。ヴラトコヴィチのホルンは大変美しい響きでこの作品を演奏しています。 エリック・ル・サージュのピアノはベートーヴェンのピアノの美しさを教えてくれる名演です。ヴラトコヴィチのホルンは強烈ではなくホルンの響きを大切にした名演奏です。第3楽章のピアノとの掛け合いも他では聞けない響きになっています。
 クラリネットとファゴットのための二重奏曲第3番変ロ長調は3つの二重奏曲の第3番です。ベートーヴェンはクラリネットとファゴットのための二重奏曲を3つ書いていますが、この2つの楽器が織りなす音楽は中音域の楽器の落ち着いた響きで癒されます。2つの楽章で構成されています。


トップへ
戻る
前へ
次へ