ラドヴァン・ヴラトコヴィチ

R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調
CD(Warner WPCS−12384)国内盤

オーケストラ・アンサンブル金沢263回定期公演
1.モーツァルト/セレナード第12番ハ短調K388
2.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調
3.    〃   /メタモルフォーゼン(変容)
   ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)
   ギュンター・ピヒラー指揮
   オーケストラ・アンサンブル金沢
   録音 2009年6月26日ライヴ
     石川県立音楽堂コンサートホール 

 オーケストラ・アンサンブル金沢の定期公演ライヴ録音です。面白いプログラムです。第1曲が管楽器のためのセレナードです。モーツァルトのハ短調セレナードは弦楽五重奏曲にも編曲され、親しみ深い曲です。
 第2曲はオーケストラ伴奏によるR・シュトラウスのホルン協奏曲第1番です。ソリストにヴラトコヴィチを迎え実に素晴らしい演奏になりました。冒頭の堂々としたホルン・ソロは圧巻でしょう。ヴラトコヴィチは1988年にシュトラウスのホルン協奏曲を2曲録音していますが、20年過ぎて表現力は豊かになり、余裕のある演奏です。第3楽章のなめらかな演奏は当代随一と言われる安定した音色とテクニックで素晴らしい演奏になっています。
 第3曲はこんどは弦楽セクションだけのプログラム。R・シュトラウス最晩年の作品「23人の弦楽器奏者のためのメタモルフォーゼン」です。この名曲は弦楽セクションの息がピッタリ合わないと大変な曲です。ヴァイオリン10、ヴィオラ5、チェロ5、コントラバス3で、楽譜は1人ずつ別になっており、スコアは23段という作品です。この演奏が緻密で素晴らしいことはいうまでもないでしょう


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