ラドヴァン・ヴラトコヴィチ

ペンデレツキ/ホルン協奏曲「冬の旅」(2009録音)
CD(Channel Classics CCS SA-30310)

ペンデレツキ/協奏曲集
1.ヴァイオリン協奏曲第1番(1976)
2.ホルン協奏曲「冬の旅」(2008)
  ロベルト・カバラ(ヴァイオリン)(1)
  ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)(2)
  クシシュトフ・ペンデレツキ指揮
   シンフォニエッタ・クラコヴィア
  録音 2009年6月(1)
      2009年9月(2)

 ペンデレツキのホルン協奏曲は2008年6月にヴラトコヴィチのホルン、ペンデレツキの指揮で日本初演され評判を呼んだだけに録音が待ち望まれていました。演奏は同じメンバーによるものです。
 ホルン協奏曲は単一楽章で、序奏と狩のロンドからできています。現代作品でありながら古典的スタイルを取り入れたロマン的な作品です。序奏ではパッサカリアの手法を取り入れています。演奏は決して楽なものではありませんが、最新のホルン協奏曲の中では親しみのもてる作品といえましょう。ヴラトコヴィチの名演奏に感謝です。副題の「冬の旅」はシューベルトの歌曲集を暗示させますが、直接関係はないようです。
 ヴァイオリン協奏曲は41分の大曲です。作曲は1976年で、32年の隔たりがあるのですが、むしろ遙かに現代的な作品です。ロベルト・カバラはポーランドのヴァイオリニストです。自国の作曲家ペンデレツキの作品を見事に弾いています。4つの楽章からできています。


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