エーリヒ・ペンツェル

テレマン/2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
LP(ARCHIV 198 338/39)

テレマン/ターフェルムジーク第3集
1.組曲変ロ長調
2.四重奏曲ホ短調〜ヴァイオリン、フルートと通奏低音
3.2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
4.三重奏曲ニ長調〜2本のフルートと通奏低音
5.独奏曲ト短調〜オーボエと通奏低音
6.序曲変ロ長調(終結部)

 ロドルフォ・フェリカーニ(ヴァイオリン)(2)
 ハンス・マルティン・リンデ(フルート)(2&4)
 ギュンター・ヘーラー(フルート)(4)
 エーリヒ・ペンツェル(ナチュラルホルン)(3)
 ウンベルト・バッチェルリ(ナチュラルホルン)(3)
 ミヒャエル・ピゲ(オーボエ)(5)
 アウグスト・ヴェンツィンガー指揮&チェロ
 エドゥアルト・ミュラー(チェンバロ)
 バーゼル・スコラ・カントゥールム合奏団(1、3&6)
 録音 1965年3月10日(1&6)
     1965年3月11日(2)
     1965年3月6&7日(3)
     1965年3月12日(4)
     1965年3月13&14日(5)

 アウグスト・ヴェンツィンガーのターフェルムジーク第3集です。2本のホルンのための協奏曲が含まれます。
 組曲(序曲)変ロ長調は8曲の組曲で冒頭に7曲、独奏曲のあとに終結部が演奏されます。四重奏曲ホ短調はヴァイオリン、トラヴェルソフルートと通奏低音による四重奏です。食事時の音楽としては穏やかでくつろげる音楽です。リンデのトラヴェルソフルートがやわらかで大変きれいな演奏です。4つの楽章で構成されています。
 2本のホルンのための協奏曲変ホ長調はテレマンのホルン作品の中でもソロ協奏曲と共に有名な作品です。ここではエーリヒ・ペンツェルとウンベルト・バッチェルリがナチュラルホルンを吹いています。バロック時代の作品とはいえナチュラルホルンでこの作品を演奏するのは容易ではありません。当時のドイツきっての名手だったペンツェルとバッチェルルリのホルンは息の合った素晴らしいハンドさばきで歌いあげています。第2楽章の速いテンポでもペンツェルの鮮やかな演奏がきかれます。なお、同じころにペンツェルはブランデンブルク協奏曲の第1番をナチュラルホルンで録音していました。
 三重奏曲ニ長調は2本のトラヴェルソフルートと通奏低音による演奏です。これも4つの楽章で構成されています。フルートのやわらかな響きには癒されます。
 独奏曲ト短調はオーボエと通奏低音による演奏です。チェロとチェンバロの前奏のあとにオーボエのソロが入ります。これも4つの楽章で構成されています。
 最後に終結部の全合奏が入って第3集は終わります。


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