ゲルト・ザイフェルト

モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調(1970)
CD(TESTAMENT SBT-1474)

1.モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調K297b
2.R・シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラは
               かく語りき」Op30

 ローター・コッホ(オーボエ)(1)
 カール・ライスター(クラリネット)(1)
 ゲルト・ザイフェルト(ホルン)(1)
 ギュンター・ピースク(ファゴット)(1)
 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 1970年8月12日ライヴ
   ザルツブルグ、祝祭大劇場

 カラヤン/ベルリン・フィルが1970年のザルツブルク音楽祭で演奏したときのライヴ録音です。
 モーツァルトのオーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための協奏交響曲は首席奏者たちが演奏していました。カラヤンらしいレガートでの演奏は優しさに満ちたモーツァルトです。第1楽章は序奏のあとにコッホ、ライスター、ザイフェルト、ピースクが流麗な演奏をしています。このようなレガート奏法による演奏はあまり聴かれなくなりましたが、カラヤンの貴重な録音が聴かれるのはうれしいことです。カデンツァはさすがに素晴らしい演奏です。第2楽章はアダージョ、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットが優雅に歌います。コッホのオーボエやライスターのクラリネット、ザイフェルトのホルンのように個性的な響きが聴かれなくなりましたが、この演奏はまさに当時のベルリン・フィルの音です。素晴らしい響きです。第3楽章はアンダンティーノと10の変奏です。ここでは4人のソリストの素晴らしい演奏が繰り広げられています。カラヤンの絶妙なテンポ運びが聴きどころです。
 リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」はカラヤンお得意のリヒャルト・シュトラウスの作品です。ベルリン・フィルの整然とした演奏は迫力十分、その響きの良さも絶品の演奏です。コンサートマスターはミシェル・シュヴァルです。「舞踏の歌」でヴァイオリンが鮮やかな演奏をしています。


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