スティーヴン・スターリング
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CD(DUTTON CDLX7115)
ヨーク・ボウエン/室内楽作品集
1.ホルン五重奏曲ハ短調Op85
2.ラプソディ三重奏曲イ短調Op80
3.3楽章の三重奏曲Op118
エンディミオン・アンサンブル
スティーヴン・スターリング(ホルン)(1)
クリシア・オソストウィッツ(ヴァイオリン)(1〜3)
フィオナ・マッカプラ(ヴァオリン)(1)
カスリン・マンソン(ヴィオラ)(1)
ジェーン・サルモン(チェロ)(1〜3)
マイケル・ドゥシェク(ピアノ)(2&3)
録音 2001年4月24〜26日
ロンドン/オール・セインツ教会
エンディミオン・アンサンブルによるヨーク・ボウエンの室内楽作品集です。ボウエンはイギリスの作曲家で多作家でしたが演奏される機会は多くないようです。
ホルン五重奏曲は1927年の作で3つの楽章で構成され演奏時間26分という大作です。オーブリー・ブレインによって初演されています。第1楽章:モデラート・セリオーソ(厳粛なモデラート)は厚みのある弦楽をバックにホルンが牧歌的な主題を朗々と吹く名作です。弦楽を聞くだけでもよくできた作品です。第2楽章:アンダンテ・エスプレシーヴォは美しい弦楽をバックに叙情的なホルンが流れる名作。第3楽章:アレグロ・モルト・エ・リトミコはホルンがリズミカルに活躍する楽しい楽章です。スターリングの演奏は美しく見事な演奏で、第3楽章になって快活なアレグロを楽しそうに吹いています。
ラプソディ三重奏曲イ短調はピアノ、ヴァイオリンとチェロのための作品で1926年に書かれています。5つの部分に分かれる単一楽章の曲です。ゆったりとした序奏は叙情的かつ雄大な響きが流れます。アレグロ・ヴィヴァーチェに入るとピアノの縦横な表現と弦のピツィカートが良い響きです。聞いていて飽きのこないラプソディです。
3楽章の三重奏曲は1945年の作品でピアノ、ヴァイオリンとチェロのための作品です。ラプソディから19年経ち大戦後に作曲されたもので、その音楽にも喜びと希望に満ちた未来を思わせる明るさがあります。3つの楽章で構成され第3楽章「タランテラ風に」はタランテラの明るい音楽がこの作品の代名詞ではないかと思うほど素晴らしい演奏です。 |
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