エサ・タパニ

カイパイネン/ホルン協奏曲Op61
CD(ONDINE ODE 1062-2)

カイパイネン/協奏曲集
1.ホルン協奏曲Op61(2000-2001)
2.チェロ協奏曲第1番Op65(2002)
  エサ・タパニ(ホルン)(1)
  マルコ・イローネン(チェロ)(2)
  ハンヌ・リンツ指揮
  フィンランド放送交響楽団
  録音 2005年1月3&4日(1)
      2005年1月5&7日(2)

 ジョーニ・カイパイネンは1956年生まれのフィンランドの作曲家、サッリネンとハイニネンに作曲を学んでいます。
 ホルン協奏曲は世紀末の作品ながら、古典様式によるもので第1楽章:アレグロ・マエストーソ、第2楽章:ラルゲット、第3楽章:ヴィヴァーチェとなっており、第1楽章にはカデンツァが挿入されています。曲は難解な現代曲ではなく大変聞きやすく、わかりやすい作品です。しかも「ジプシー音楽」を取り入れており、第1楽章の最後には「ツィゴイネルワイゼン」の中間部に歌われるジプシーの主題が現れます。第2楽章も現代曲とは思えないきれいな作品、第3楽章は速いパッセージから始まり、ゲシュトップをとりいれた難曲です。
 チェロ協奏曲は2002年の作品、こちらも3楽章で古典様式による作品です。さすがに多種にわたる技法を要するもので難曲といえましょう。それでも聞きやすい響きの音楽になっています。


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