バリー・タックウェル

ロビン・ホロウェイ/ホルン協奏曲Op43
CD(Collins 14392)

ロビン・ホロウェイ/協奏曲集
1.ヴァイオリン協奏曲(1990)
2.ホルン協奏曲Op43(1980)

  エルンスト・コヴァチッチ(ヴァイオリン)(1)
  バリー・タックウェル(ホルン)(2)
  マティアス・バーメルト指揮
   スコットランド室内管弦楽団
   録音 1994年4月

  ホロウェイは1943年生まれのイギリスの作曲家、ケンブリッジとオックスフォードで学んでいます。
 ヴァイオリン協奏曲は演奏時間39分の大曲、複雑な様式で演奏技法も多様です。オーケストラも難しい曲です。
 ホルン協奏曲は1980年の作品で3楽章からできており、第1楽章:ソナタ、第2楽章:アダージョ、第3楽章:ロンドとなっています。これも演奏時間34分近い大曲です。初演はタックウェルが1988年に行っています(ヒコックス指揮ノーザン・シンフォニア)。第1楽章ではオーケストラがリヒャルト・シュトラウス風の響きを出すところがあり驚きます。ホルン・ソロは穏やかなメロディからハイトーンの華やかメロディーまであり聴き応え十分です。この曲では難解な不協和音がほとんどなく聞いて疲れることはありませんが、ソリストにとってはかなりやっかいな曲でしょう。2楽章の最後にカデンツァが入ります。ロンドは大変調子の良いメロディーが続き楽しくなります。これはタックウェルの記念すべき録音といえるでしょう。


トップへ
戻る
前へ
次へ