ズデニェク・ティルシャル

モーツァルト/ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
CD(SELClassics SEL93.11-018)

バッハ&モーツァルト作品集
1.バッハ/管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068
2. 〃 /ブランデンブルク協奏曲第6番
            変ロ長調BWV1051
3.モーツァルト/ホルン協奏曲第4番
              変ホ長調K495
4.   〃   /セレナード第6番ニ長調 K.239
           「セレナータ・ノットゥルナ」

  ズデニェク・ティルシャル(ホルン)(3)
  ジャック・マーティン・ヘンドラー指揮
  ソリスト・ユーロペアン・リュクサンブール
  録音 1993年

  ルクセンブルクの室内楽団によるバッハとモーツァルトの作品です。
  バッハの管弦楽組曲第3番ニ長調は編成がトランペット3本とオーボエ2本、ティンパニと弦楽というもので冒頭からにぎやかな組曲ですが、第2曲「アリア」が「G線上のアリア」として有名な曲で誰にも愛される作品です。演奏も素晴らしい。
  ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。 第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますがこの演奏は勢いを感じさせる見事な演奏です。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。これもまた素晴らしい演奏です。
  モーツァルトのホルン協奏曲第4番はチェコ・フィルの首席ズデニェク・ティルシャルがソロを吹いています。文句なしの名演奏です。第1楽章のカデンツァは1993年のチェコ・フィル室内との録音とほぼ同じですが、第3楽章コーダ前のカデンツァは長く凝ったものです。ティルシャルのモーツァルトは2つの全集以外に第2番がノイマンとの録音がありますが、第4番も楽しめることはありがたいことです。
  セレナード第6番ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」は2群の弦楽オーケストラとティンパニという編成で大変親しみやすい作品です。聴いていて楽しくなる名曲です。


トップへ
戻る
前へ
次へ