ズデニェク・ティルシャル

ヒンデミット/ホルン・ソナタ集
CD(POINT CLASSICS 2672252)

ヒンデミット/室内楽作品集
1.フルート・ソナタ 変ロ調(1939)
2.アルトホルン・ソナタ変ホ長調(1943)
3.4本のホルンのためのソナタ(1952)
4.オルガン・ソナタ第1番(1937)
  ブライアン・キース(フルート)(1)
  クリスティアン・カレナ(ピアノ)(1)
  ズデニェク・ティルシャル(ホルン)(2&3)
  ベトジヒ・ティルシャル(ホルン)(3)
  ズデニェク・ディヴォキー(ホルン)(3)
  イルジー・ハヴリーク(ホルン)(3)
  ペテル・トペルチェル(ピアノ)(2)
  イヴァン・ソコル(オルガン)(4)
  録音 1985年12月&  
      1986年4月(2&3)
      1980年代?(1&4)

 ヒンデミットの室内楽作品で、フルート、ホルンとオルガンのソナタが収録されています。録音はオーパス原盤によるものです。
 フルート・ソナタは1939年の作品で大変魅力的な作品です。3つの楽章で構成されています。録音時期は不明ですが1980年前後と思われます。
 アルトホルン・ソナタ(ホルン・ソナタ)変ホ長調は親しみやすいメロディが吹かれて安らぎさえ感じます。ティルシャルは軽いヴィヴラートで吹いておりこの曲もピアノと良いハーモニーを作っています。目からうろこの名演です。なおティルシャルはホルン・ソナタ ヘ長調も録音しています。
 4本のホルンのためのソナタはチェコ・フィルのホルン・セクションによる完璧な演奏です。第1楽章の響きの美しさは素晴らしく、同じヒンデミットかと思うほどです。第2楽章の響きも同様で冒頭から違いを感じます。ドヴォルザーク・ホールに響くホルンの音はボヘミアのホルンそのものです。第3楽章もうっとりするほどの調和のとれたホルンの響きがあります。
 オルガン・ソナタは3曲ありますが、第1番は1937年の作品です。イヴァン・ソコルはバッハのオルガン作品をたくさん録音しておりこのヒンデミットのソナタも深遠な響きを出しています。録音は1990年前後かと思われます。


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