ズデニェク・ティルシャル

モーツァルト/2つのホルンと弦楽の為のディヴェルティメント集
CD(スプラフォン COCO-75029/30)

モーツァルト/2つのホルンと弦楽の為の
            ディヴェルティメント集
1.ディヴェルティメント第17番ニ長調K334
2.ディヴェルティメント第10番ヘ長調K247
3.ディヴェルティメント第15番変ロ長調K287

   ズデニェク・ティルシャル(ホルン)
   ベトジヒ・ティルシャル(ホルン)
   シュターミッツ四重奏団
   録音 1991年1月29日〜2月2日

  このCDはティルシャル兄弟がシュターミッツ四重奏団と録音したモーツァルトの「2つのホルンと弦楽四重奏のためのディヴェルティメント」3曲(10番、15番、17番)です。
  17番は第3楽章のメヌエットが「モーツァルトのメヌエット」として知られ、ヴァイオリンの小品集によく入っています。2つのホルンの伴奏でヴァイオリンが歌うのはたまりません。全曲演奏に50分もかかる大曲です。
 10番は15番や17番のように耳慣れたメロディーがありませんので私はほとんど聞きません。これはエルンスト=ロドロン伯爵のために書かれたそうです。野外でも室内でも演奏したのでしょう。食事時やくつろぎのときのBGMかと思います。この曲ではあくまでも主役は弦楽四重奏で、2つのホルンは和音と音の厚みを作るために使われているようです。
 15番ははカラヤンが弦楽合奏と2つのホルンで録音していますので、大変親しみやすく感じます。第2楽章の主題と変奏曲は美しいメロディーが有名です。この曲ではホルンもときどき活躍しますが、ほとんどおとなしい存在になっています。


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