サラ・ウィリス

フォー・コーナーズ/ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテット
CD(fontec FOCD9542)

1.ベスト・オブ・ザ・ウェスト(名作西部劇より)
2.オールマン・リバー
3.ベサメ・ムーチョ
4.コンドルは飛んでいく
5.コラレーラ
6.アリア・カンティレーナ(ブラジル風バッハ第5番より)
7.粉屋の踊り(ファリャ/三角帽子より)
8.パリの空の下
9.フォー・コーナーズ(イギリス各地の民謡より)
10.アニトラの踊り(グリーグ/ペール・ギュントより)
11.ソルヴェイグの歌(グリーグ/ペール・ギュントより)
12.山の魔王の宮殿にて(グリーグ/ペール・ギュントより)
13.シュトラウス兄弟/ピツィカート・ポルカ
14.フニクリ・フニクラ
15.誰も寝てはならぬ(プッチーニ/トゥーランドットより)
16.カリンカ
17.ライオンは寝ている
18.ワンタン・ホルンズ(チャイニーズ・キッチン・ドリームズ)
19.ずいずいずっころばし
20.東京地下鉄ポルカ(または「西高島平」)
21.ワルチング・マチルダ
22.ブラームスの子守唄
23.練習風景
 ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテット
  シュテファン・ドール(ホルン)
  ファーガス・マックウィリアム(ホルン)
  クラウス・ヴァレンドルフ(ホルン)
  サラ・ウィリス(ホルン)
   録音2011年

 メンバーが3人代わったベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテットによる世界一周のようなアルバムです。タイトルはイギリス各地の民謡をつないだようなアレンジです。
 1曲目はサラ・ウィリスの故郷アメリカの西部劇の音楽に始まり、中米から南米に入ってスペインへ移動するという選曲です。ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第5番はソプラノ独唱ですが、これをホルンで吹くのはいいものです。
 スペインからパリに入り、次はメンバーのマックウィリアムの故郷スコットランドがあるイギリスの民謡になります。北欧ではグリーグの「ペール・ギュント」を3曲、オーストリアに飛んでウィンナ・ワルツから敢えてピチカート・ポルカをホルンで吹いています。南に飛んでイタリアのフニクリ・フニクラとプッチーニを演奏、シルクロードを飛んでカリンカ、なぜか南アフリカの「ライオンは寝ている」を歌って中国に入ります。これがヴァレンドルフの作品です。
 「ずいずいずっころばし」は日本の童謡、「東京地下鉄ポルカ」はヴァレンドルフの作品で本人のアナウンスまで入る懲りようです。ワルチング・マチルダはオーストラリアの音楽、最後にドイツに帰ってアンコールピースのブラームスの子守唄を歌います。
 ここでアルバムは終わっているはずですが、しばらくすると練習風景の様子がにぎやかに聞こえてきます。これがまた面白い。


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