イブ・ランツキー=オットー

アルヴェーン/スウェーデン狂詩曲第3番「ダラーナ狂詩曲」
CD(BIS BIS-CD-725)

アルヴェーン/管弦楽作品集
1.スウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」Op19
2.スウェーデン狂詩曲第2番「ウプサラ狂詩曲」Op24
3.スウェーデン狂詩曲第3番「ダラーナ狂詩曲」Op75
4.交響詩「岩礁の伝説」Op20
5.組曲「山の王」Op37

 クリステル・ヨンソン(ソプラノSAX)(3)
 アルフ・ニルソン(オーボエ)(3)
 イブ・ランツキー=オットー(ホルン)(3)
 ネーメ・ヤルヴィ指揮
 ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
 録音 1987年12月3日(1)
     1988年2月11日(2)
     1989年5月25日(3)
     1990年10月4日(4)
     1992年12月18日(5) 

 ヒューゴ・アルヴェーンの管弦楽作品で最も有名なスウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」はいくつかの録音がありますが3つの狂詩曲を録音したアルバムは少ないです。ヤルヴィが2年越しで3曲を録音しました。
 スウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」は冒頭のクラリネットが演奏する主題が親しみやすくこの曲を象徴する主題です。中間部には長いホルン・ソロがあります。
 スウェーデン狂詩曲第2番「ウプサラ狂詩曲」はウプサラ大学の名前を使ったもので学生歌も入っています。静かな冒頭と賑やかな主部の対比が面白いです。
 スウェーデン狂詩曲第3番「ダラーナ狂詩曲はダラーナの民謡を素材にした作品で冒頭には長いソプラノサキソホンのソロが静かに流れます。そしてオーケストラが入ると今度はオーボエのソロが流れます。ソプラノサックスとの対話もきれいです。オーケストラが奏でると中間部にはフルートに続いて長いホルンのソロが流れます。また華やかな舞曲が流れ、民謡調の音楽はまた楽しいものです。
 交響詩「岩礁の伝説」は交響曲第4番「海辺の岩礁から」と共に海を題材にした音楽です。この作品も静かに始まります。穏やかな海を表しているのでしょうか。やがてユニゾーンでホルンの主題が流れ海のうねりが聞こえてきます。やがて壮大な音楽になってきます。迫力満点の演奏です。
 組曲「山の王」は4つの曲で構成されています。「山の王」はバレエ音楽です。第1曲「祈り」、第2曲「魔女の踊り」、第3曲「夏の雨」、第4曲「羊飼いの少女の踊り」の順で演奏されます。伝説をもとにした作品です。


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