ジェームズ・スタリアーノ

ヒンデミット/5つの管楽器のための小室内音楽(1966)

CD(RCA SONY Classical 19439946802-8)

CD8
1.シューベルト/ピアノ三重奏曲第1番
               変ロ長調D898
2.ミヨー/パストラーレ
3.ヒンデミット/5つの管楽器のための
            小室内音楽Op24-2

 クロード・フランク(ピアノ)(1)
 ジョゼフ・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)(1)
 ジュール・エスキン(チェロ)(1)
 ラルフ・ゴンバーグ(オーボエ)(2&3)
 ジノ・チオッフィ(クラリネット)(2&3)
 シャーマン・ウォルト(ファゴット)(2&3)
 ドロイト・アンソニー・ドワイヤー(フルート)(3)
 ジェームズ・スタリアーノ(ホルン)(3)
 録音 1967年10月9&12日(1)
     1967年2月13日(2)
     1966年11月28日(3)
     ボストン、シンフォニーホール

 ボストン交響楽団室内アンサンブルによる演奏です。10枚組のCD8になります。
  シューベルトのピアノ三重奏曲第1番はクロード・フランクのピアノ、ジョゼフ・シルヴァースタインのヴァイオリン、ジュール・エスキンのチェロによる演奏です。4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ・ウン・ポコ・モッソ」、第3楽章「スケルツォ、アレグロ」、第4楽章「ロンド、アレグロ・ヴィヴァーチェ〜プレスト」になります。第1楽章はシューベルトの歌曲風の楽しい主題が冒頭から流れます。ヴァイオリンとピアノの活躍があります。中間部にはチェロの主題がきれいに響きます。第2楽章はチェロとピアノに始まります。やがてヴァイオリンが加わって美しいアンサンブルになります。第3楽章はスケルツォ、勢いのある主題が3つの楽器で演奏されます。トリオに入るとヴァイオリンとチェロが会話するように美しい主題を演奏します。第4楽章のロンドは快適に流麗な演奏が聴かれます。細やかで力強い演奏にもなります。見事な演奏です。
 ミヨーの「パストラーレ」は短い小品です。オーボエ、クラリネットとファゴットで演奏しています。パストラーレですから、小鳥の鳴き声風の主題も聴かれます。美しい小品です。
 ヒンデミットの「小室内音楽Op24−2」は1922年に木管五重奏のために書かれた作品。5つの楽章で構成されています。第1楽章は速いテンポで演奏されています。きれいな演奏です。第2楽章はやや速めのテンポのワルツになります。ここではオーボエやホルンが楽しそうに歌っています。第3楽章は穏やかなテンポで良い響きを出しています。第4楽章は速いテンポで木管が歌い、スタリアーノのホルンが朗々と響くところは聴きものです。アタッカで入る第5楽章は重厚な響きが素晴らしいです。ホルンの響きも見事です。これは名演です。


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