ジェームズ・スタリアーノ

シュポア/九重奏曲/バーバー/夏の音楽(1967〜68)

CD(RCA SONY Classical 19439946802-9)

CD9
1.シュポア/九重奏曲ヘ長調Op31
2.コッカー/ファゴットと弦楽三重奏のための
                 コンチェルティーノ
3.バーバー/管楽五重奏のための夏の音楽Op31

 ドロイト・アンソニー・ドワイヤー(フルート)(1&3)
 ラルフ・ゴンバーグ(オーボエ)(1&3)
 ジノ・チオッフィ(クラリネット)(1&3)
 シャーマン・ウォルト(ファゴット)(1、2&3)
 ジェームズ・スタリアーノ(ホルン)(1&3)
 ジョゼフ・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)(1&2)
 バートン・ファイン(ヴィオラ)(1&2)
 ジュール・エスキン(チェロ)(1&2)
 ヘンリー・ポートノル(コントラバス)(1)
 録音 1967年2月1&2日(1)
     1967年3月6日(2) 
     1968年5月9日(3)
    ボストン、シンフォニーホール

 ボストン交響楽団室内アンサンブルによる演奏です。10枚組のCD9になります。
 シュポアの「九重奏曲ヘ長調」は1813年の作品。木管五重奏とヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスの九重奏で4つの楽章で構成されています。第1楽章のアレグロは弦楽に続く木管の明るい主題とホルンの応答がきれいな響きです。フルートが入ってさわやか響きが流れます。ロマンティックな響きです。オーボエやヴァイオリンもきれいな演奏です。第2楽章のスケルツォ、アレグロは川の流れのように歌う主題が大変きれいです。トリオのヴァイオリンも素晴らしい響きです。後半にはスタリアーノのホルンがよく響きます。第3楽章のアダージョは弦楽に始まり管楽器の美しい響きが流れます。シュポアの作品らしい美しさがあります。第4楽章のフィナーレ、ヴィヴァーチェはシンフォニーのように勢いのある音楽です。これは素晴らしいアンサンブルです。まさにシュポアの魅力あふれる作品と言えます。
 ウィルソン・コッカーの「ファゴットと弦楽三重奏のためのコンチェルティーノ」は単一楽章の作品です。シャーマン・ウォルトのファゴットによる演奏です。ファゴットの流麗な演奏と弦楽のアンサンブルが良い響きです。
 サミュエル・バーバーの「管楽五重奏のための夏の音楽」は1953年の作品。アメリカの夏を表現したようで、中間にオーボエが歌う夏の気だるさのようなメロディが印象的です。ゴンバーグのオーボエがきれいに響きます。スタリアーノのホルンも朗々と響きます。よい演奏です。


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