マリー=ルイーズ・ノイネッカー

ディートリヒ/ホルンと管弦楽のための序奏とロマンス
CD(cpo cpo777 314-2)

ディートリヒ/作品集 
1.交響曲ニ短調Op20
2.ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op30
3.ホルンと管弦楽のための序奏とロマンスOp27
  エリザベート・クッフェラート(ヴァイオリン)(2)
  マリー・ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)(3)
  アレクサンダー・ルンプ指揮
  オルデンブルク州立管弦楽団
  録音 2007年3月16〜18日 

  アルベルト・ディートリヒはドイツ・ロマン派の作曲家でブラームスとの親交が深かったようです。ディートリヒはブラームスの作風に似ていると
 いうことであまり演奏されないのですが、ヴァイオリン・ファンならF・A・Eソナタの第1楽章を作曲した作曲家として記憶にあることでしょう。(第3楽章:スケルツォはブラームス、第2、第4楽章はシューマンの作曲)
 交響曲はブラームス風といわれてもほとんどそう感じさせない独特のものでロマン派としてはむしろシューベルトやシューマン風といってもよさそうです。第3楽章:スケルツォはウェーバー風といっても良さそうな雰囲気があります。
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調は序奏のあとにすぐソロが始まります。響きはシベリウスを思わせるほどです。ヴァイオリンの主題はロマン派らしい美しいものでブラームスやブルッフ風の協奏曲です。
  ホルンと管弦楽のための序奏とロマンスは初めての録音でしょう。ドイツ・ロマン派の埋もれた作品で9分弱の小品です。穏やかな序奏のあとに歌われるロマンスは中音域のホルンの美しさを存分に味わえる名作です。オーケストラ伴奏のロマンスの素晴らしさがあります。ノイネッカーのホルンは絶品です。


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