ブルーノ・シュナイダー

シューベルト/流れの上で(1992)
CD(EMI TOCE-8104)

シューベルト/歌曲集(第2集) 
 1.愛の使いD957-1〜「白鳥の歌」より
2.セレナーデD957-4〜「白鳥の歌」より
3.笑いと涙D.777
 4.男はろくでなしD.866-3
 5.流れの上でD.943
 6.あこがれD.879
 7.月に寄せてD.193
 8.耽溺D.715
 9.岩の上の羊飼いD.965
10.あなたは私を愛していないD.756
11.恋はあざむいたD.751
12.若い尼僧D.828
13.嘆きの歌D.23
14.アヴェ・マリア〜エレンの歌VD.839
15.デルフィーネD.857-1
16.野ばらD.257

  バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
  ラドゥ・ルプー(ピアノ)
  ブルーノ・シュナイダー(ホルン)(5)
  ザビーネ・マイヤー(クラリネット)(9)
   録音1992年9月7、9&11日

  名ソプラノ歌手バーバラ・ヘンドリックスがリリシスト、ラドゥ・ルプーと共演したシューベルトの歌曲集です。シューベルトの歌曲はピアノ伴奏がまた優れていますのでピアニストの腕の見せ所です。
  ヘンドリックスの「セレナーデ」は表情のつけ方がなんともいえません。弱奏から入り盛り上がりの素晴らしさは絶品でしょう。「男はろくでなし」は「4つの畳句」D.866の中の1曲。
  「流れの上で」はホルン・オブリガート付の名曲です。9分近い長大な曲でホルンの美しさもまたシューベルトの作品の中でも極めて優れた作品です。ホルンのブルーノ・シュナイダーのうまさが際立っています。ヘンドリックスの歌唱を支えながら美しいホルンを響かせています。
  「岩の上の羊飼い」はクラリネットとピアノが伴奏になります。クラリネットを吹くザビーネ・マイヤーはドイツきっての名手でその耽美な音色は絶品です。ヘンドリックスの歌唱をもりたてるところはさすがです。
  名曲「アヴェ・マリア」は「エレンの歌その3」で他の楽器にも編曲されておりシューベルトの作品の中でも有名な曲のひとつです。ルプーのピアノもまた名演でその響きにはうっとりです。ヘンドリックスの優しい歌声は何度きいても癒されます。
  最後の「野ばら」は「シューベルトの野ばら」として誰もが知っている名曲です。ヘンドリックスの深い歌唱力とルプーのピアノの響きが絶品。全16曲ヘンドリックスの魅力あふれるアルバムです。


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