アンネケ・スコット

ベートーヴェン&クルフト/ホルン・ソナタ集
CD(CHALLENGE CLASSICS CC72515)

ベートーヴェン&クルフト/ホルン・ソナタ集
1.クルフト/ホルン・ソナタホ長調
2.ベートーヴェン/ホルン・ソナタヘ長調Op17
3.ハイドン/ラルゴ
     〜弦楽四重奏曲第74番「騎手」より
4.ライデスドルフ&ベロンチ/ホルン・ソナタ 
               変ホ長調Op164

  アンネケ・スコット(ナチュラルホルン)
  キャスリーン・クック(フォルテピアノ)
   録音 2007年11月20〜23日

  女性ホルン奏者によりホルンのアルバムは珍しくありませんが、ナチュラルホルンとフォルテピアノによる18〜19世紀の作品を女性デュオで演奏するのは初めてでしょう。アンネケ・スコットはアンドリュー・クラーク、クロード・モーリー、トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールトに師事してナチュラルホルンのスペシャリストとして活躍、ガーディナーのオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックの首席ホルンとしてだけでなく欧米の古楽器オーケストラでひっぱりだこの人気ホルン奏者です。
  クルフトのホルン・ソナタはグリーアやシュレーダー、ボネトの録音がありますが、このスコットの演奏は自信に満ちたもので音階の確かなことタンギングのうまさ、強弱における音色のよさということありません。
  ベートーヴェンのホルン・ソナタはバリバリと吹くところが豪快で、音の切り方に特徴があります。ユニークな演奏です。ハイドンのラルゴは弦楽四重奏曲第74番ト短調Op74−3「騎手」の第2楽章:ラルゴをホルン用に編曲したものです。愛らしい曲です。
  最後のホルン・ソナタはマキシミリアン・ヨーゼフ・ライデスドルフ(1787〜1840)とカミラ・ベロンチ(1781〜18??)の共作による作品ですが、初めて聞きます。ホルン奏者だったベロンチとライデスドルフの傑作ソナタといえそうです。親しみやすいメロディーが流れます。スコットの見事な演奏は驚きです。


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