スティーヴン・スターリング

スタンフォード/ホルン五重奏のための幻想曲
CD(hyperion CDA67434)

スタンフォード/室内楽作品集(世界初録音)
1.弦楽四重奏曲第1番ト長調Op44
2.弦楽四重奏曲第2番イ短調Op45
3.ホルン五重奏のための幻想曲イ短調
  RTE VANBRUGH QUARTET
  グレゴリー・エリス(ヴァイオリン)
  ケイト・パスコー(ヴァイオリン)
  サイモン・アスペル(ヴィオラ)
  クリストファー・マーウッド(チェロ)  
 スティーヴン・スターリング(ホルン)(3)
  録音 2003年9月22〜24日

 アイルランドの作曲家チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852〜1924)の室内楽作品です。いずれも世界初録音。スタンフォードはケンブリッジ大学とドイツ留学で学びました。作風は前古典派のようでブラームスの影響が感じられます。ホルストやヴォーン=ウィリアムズは彼の門下生になります。
 2つの弦楽四重奏曲は1891年39歳の時の作品ロマン派の流れをくむ美しい作品です。2番の第2楽章などはシューベルトの作品を思わせるものです。
 ホルンと弦楽四重奏のための幻想曲は1922年70歳の作品です。希望に満ちた弦楽の響きとホルンの作り出すファンタジーは牧歌のようにのどかなものではなく自由な形式の音楽で、牧歌のような主題とロンドのような活気のある主題が出てきます。スターリングのホルンはまさにこの作品にピッタリです。今後この作品が多く演奏されることを期待します。


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