エーリヒ・ペンツェル

モーツァルト/ホルン協奏曲全集


LP(PHILIPS fontana 6530 059)ステレオ
CD(PHILIPS BELART 450 046−2)

 モーツァルト/ホルン協奏曲全集
LP
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
 2.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417 
 4.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
CD
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
 2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495

  エーリヒ・ペンツェル(ホルン)
  ベルンハルト・パウムガルトナー指揮
          ウィーン交響楽団
      録音 1960〜61年

 ペンツェルの代表的な録音です。LPとCDは曲順が違っています。CDはジャケットがLPと同じく第1、4、2、3番となっていますが、再生してみましたら、番号順になっていました。
 ペンツェルのホルンはやや堅い音色ですが、録音は大変よく、モーツァルト研究者パウムガルトナーの指揮がさえています。
 ペンツェルのモーツァルトは安定した音とテクニックで飽きさせることなく全曲を聞かせています。ドイツのオーケストラのホルンの響きの代表です。第1番の安定した演奏も良く、第2番の序奏ではパウムガルトナーの引き出すオーケストラの重厚な響きに圧倒させられます。ペンツェルのまろやかなホルンがまた素晴らしく、レガートの美しいこと、きれいなタンギングとモーツァルトのお手本になります。第3楽章:ロンドの演奏も素晴らしく、オーケストラの厚みの抜群です。
 第3番ではオーケストラにクラリネットとファゴットが入りますので他の3曲とは違う響きです。ホルンはソロだけでなくオーケストラの一員としてのホルンにもなってきます。ペンツェルはステレオ初期に2番と3番を録音していましたが、ここでもカデンツァは同じ自作のものを吹いています。
 第4番でも序奏の厚みのある演奏は凄いです。パウムガルトナーの解釈の凄いところでしょう。ペンツェルのホルンはまろやかでレガートのきれいな演奏はここでも素晴らしくモーツァルトの魅力をたっぷり楽しむことができます。  


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