ヤン・シュレーダー

2つのホルンのための協奏曲集
CD(CAPRICCIO 51165)

 古典派ホルン協奏曲集
 1.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 2.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 3.ロンドニ長調K514(マルゲール版)
 4.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 5.フラグメント ホ長調K494a(98a)
 6.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
 7.ロンド変ホ長調K371
 8.フラグメント変ホ長調K370b
 9.テレマン/2つのホルンと弦楽のための
          序曲(組曲)ヘ長調
10.ヴィット/2つのホルンのための
        コンチェルティーノ 変ホ長調
11.フィアラ/2つのホルンのための
          協奏曲変ホ長調
12.フェルドマイヤー/2つのホルンのための
           協奏曲へ長調
  セバスチャン・ヴァイクレ(ホルン)(1〜8)
  アブ・コスター(ホルン)(9〜12)
  ヤン・シュレーダー(ホルン)(9〜12)
  イェルク=ペーター・ヴァイクレ指揮
  ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団(1〜8)
   ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮
     ドイツ・バッハゾリステン(9〜12)
  録音 1988年12月&1989年4月(1〜8)
      1979年11月16〜18日(9〜12)

 セバスチャン・ヴァイクレのドイツのホルン奏者です。オーケストラで特徴的なのは低音の補強にファゴットを重ねたためにファゴットが目立つことです。本来ファゴットのメロディーがないのに聞こえてきますので全く別の楽譜のように聞こえます。特に4番はそれが大変気になりました。  
 面白いのはロンドK371です。ペーター・ダムの校訂による楽譜は楽譜をかなり書き換えていますので別の曲のようです。変奏曲のような編曲は大変面白いです。
 アブ・コスターとヤン・シュレーダーによる2つのホルンの協奏曲集は比較的有名なテレマンとフィアラの作品のほかに大変珍しいフェルドマイヤーの作品が収録されています。フェルドマイヤーはモーツァルトと同じ1756年生まれです。この2つのホルンのための協奏曲は大変ロマンティックな作品です。
 ヴィットのコンチェルティーノはバウマンの録音したへ長調の曲とは別の単一楽章の曲です。序奏と変奏曲からできています。
 このCDは他では聴けないヴィットとフェルドマイアーの作品を聴けることでも貴重といえましょう。


トップへ
戻る
前へ
次へ