バリー・タックウェル

ナッセン/ホルン協奏曲
CD(DGG 449 572−2)

ナッセン/管弦楽作品集
1.花火の音楽Op22(1988)
2.ヤンダー城への道Op21a(1988〜90)
3.2つのオルガヌムOp27(1994)
4.ホルン協奏曲Op28(1994)
5.人形の宮廷の音楽Op11(1983)
6.ホイットマン・セッティングOp25a(1991/92)
7.“・・・・一音の上に”〜パーセルに寄せる
            幻想曲(1995)

  バリー・タックウェル(ホルン)(4)
  ルーシー・シェルトン(ソプラノ)(6)
  マイケル・コリンズ(クラリネット)(7)
  クリオ・グールド(ヴァイオリン)(7)
  ジョン・コンステーブル(ピアノ)(7)
  クリストファー・ヴァン・カンペン(チェロ)(7)
  ポール・シルヴァーソーン(ヴィオラ)(7)
  オリヴァー・ナッセン指揮
     ロンドン・シンフォニエッタ(1〜6)
   録音 1995年10月(2、4&5)
       1995年12月(1、3、6&7)

 イギリスの作曲家オリヴァー・ナッセン(1952〜2018)の管弦楽作品集です。
 「花火の音楽」は1988年の作品で4分ほどの小品です。花火が上がる様子、広がる様子などにぎやかな風景を彷彿させる音楽です。現代的ですが聴きやすい音楽です。
 「ヤンダー城への道」は1988〜1990年にかけて書かれたオペラ「ヒグレッティ・ピグレッティ・ポップ!」からとられた管弦楽作品です。3曲の小品で構成されています。
 「2つのオルガヌム」は1994の作品。オルガヌムとは中世の合唱の技法です。オーケストラで演奏されています。ポリフォニーを現代的に響かせたものといえます。
 「ホルン協奏曲」は1994年にバリー・タックウェルのために書かれ、1994年10月7日に東京サントリーホールで初演されました。ホルンは勿論タックウェル、東京都交響楽団のバックで指揮はナッセンでした。作品は単一楽ですが、4つの部分からなり、冒頭から新鮮な響きです。ホルンはハイトーンが多いですが、タックウェルの名演が光ります。カデンツァは長くはないですが見事な演奏です。
 「人形の宮廷の音楽」は1972〜73年の作品を1983年に改作したものです。この作品は「2つの室内楽団のための4つのパズル小品」の副題があります。第2曲が「音楽のおもちゃ屋」になっています。16世紀のジョン・ロイドの作品がもとになっています。第4曲「パズル2」は可愛らしい響きです。
 「ホイットマン・セッティング」は1991〜92年の作品でソプラノの歌唱で歌われ、4つの詩に曲がつけられています。
 「“・・・・一音の上に”〜パーセルに寄せる幻想曲」は1995年の作品。クラリネット、ヴァイオリン、ピアノ、チェロとヴィオラの五重奏曲です。3分たらずの小品です。


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