ズデニェク・ティルシャル

テレマン/2つのホルンのための協奏曲変ホ長調
CD(NAXOS 8.550156)

テレマン/協奏作品集
1.ヴィオラ協奏曲ト長調
2.リコーダー組曲イ短調
3.3つのヴァイオリンのための協奏曲へ長調
4.2つのホルンのための協奏曲変ホ長調

   ラディスラフ・キセラク(ヴィオラ)(1)
   イルジ・スティーヴン(リコーダー)
   アンナ・ヘルブリンゴヴァ(ヴァイオリン)(3)
   クイード・ヘルブリング(ヴァイオリン)(3)
   アレクサンダー・ヤブロコフ(ヴァイオリン)(3)
   ズデニェク・ティルシャル(ホルン)(4)
   ベトジヒ・テイルシャル(ホルン)(4)
   リヒャルト・エドリンガー指揮
    カペラ・イストロポリターナ
   録音 1988年6月2日〜3日

  テレマンの協奏曲集とリコーダー組曲です。ヴィオラ協奏曲は作品が少ない中でテレマンの作品は古くからしられています。その作風はバロック時代にありながら、優雅さをもつロマンティックな作品です。ヴィオラの響きをよく引き出した作品で演奏も素晴らしいものです。これぞヴィオラの響きといえましょう。
  リコーダーの作品の中でも管弦楽伴奏のソロ作品として大変有名な「組曲イ短調」は親しみやすいメロディが多く、印象に残る作品といえます。LP時代からよく知られ、愛されてきた作品です。ソリストのイルジ・スティーヴンはチェコのマルチ音楽家のようですが、このリコーダーの響きは見事なものです。テレマンのこの作品を聞く上で申し分ない名演です。メヌエットのアドリブは驚きの速さで聞きものです。
  3つのヴァイオリンのための協奏曲は「ターフェルムジーク」の中の1曲です。通奏低音がソロ楽器を引き立てる美しい作品です。
  2つのホルンのための協奏曲変ホ長調も「ターフェルムジーク」の中の1曲です。ティルシャル兄弟はこの作品をこの録音だけ残しましたがこの時期には3つのホルンのための協奏曲も録音していました。ズデニェク・ティルシャルの明るく響くホルンは今では聴くことができませんがこの録音を残してくれたことで永遠に語り継がれることでしょう。ボヘミアのホルンを継承したこの演奏は他にはない魅力があります。


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