ヤコブ・ケイディング

デンマークのホルン三重奏曲集
CD(DACAPO 8.226549)

1.ポール・ルーザス/ホルン三重奏曲
2.グドムンセン=ホルムグレーン/まだ近く、まだ遠く
3.セーレン・ニルス・アイヒベルク/ホルン三重奏曲
  デンマーク・ホルン・トリオ
  ヤコブ・ケイディング(ホルン)
  クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)
  ペア・サロ(ピアノ)
  録音 2010年3月27〜31日

 デンマーク・ホルン・トリオが新たに録音した祖国デンマークの3人の作曲家によるホルン・トリオの作品です。
ルーザスのホルン三重奏曲は1998年の作品、第1楽章はリゲティのホルン・トリオを思わせる響きが印象的ですが、穏やかな楽章です。第2楽章は速いテンポでミュートを使います。第3楽章は穏やかなメロディでホルン・ソロが大きな比重を占めています。第4楽章は速いテンポで第2楽章の雰囲気に近いです。
 グドムンセン=ホルムグレーンのホルン・トリオ「まだ近く、まだ遠く」は2005年に完成された作品で第1楽章はヴァイオリンが主役ともいえます。第2楽章はかなり不協和音があるものの、面白い曲です。ただし調性が感じられませんので音はとりにくそうです。第3楽章はいろいろな技法を使う面白い楽章です。
 セーレン・ニルス・アイヒベルクのホルン三重奏曲は2007年の作品です。穏やかなテンポの第1楽章ではヴァイオリンの特殊技法(どうやらコルレーニョのような)なども聞かれます。ホルンは穏やかなメロディが聴かれます。第2楽章は少し速めのテンポ、第3楽章:スケルツォは楽しい雰囲気があります。第4楽章:シュネルは跳ねるようなホルンのフレーズが面白いです。


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