ヴラディミラ・クランスカ

プーランク/ホルンとピアノのためのエレジー、六重奏曲
CD(PRAGA Digitals PRD 250 109)

プーランク/室内楽作品集
1.ピアノと管楽器のための六重奏曲
2.ヴァイオリン・ソナタ(1943/49改訂)
3.ホルンとピアノのためのエレジー(1957)
4.オーボエ・ソナタ(1962)
5.クラリネット・ソナタ(1962)

 イヴァン・クランスキー(ピアノ)(1、3&4)
 プラハ木管五重奏団
 ヤン・リエドルバウフ(フルート)(1)
 ユリー・リキン(オーボエ)(1&4)
 ヴラスティミル・マレシュ(クラリネット)(1)
 ヴラディミラ・クランスカ(ホルン)(1&3)
 ミロシュ・ヴィフテルレ(ファゴット)(1)
 ジェラルド・プーレ(ヴァイオリン)(2)
 パスカル・ドゥヴァイヨン(ピアノ)(2&5)
 パスカル・モラゲス(クラリネット)(5)
 録音 1996年4月(2&5)パリ
     1997年5〜6月(1、3&4)プラハ

  プラハ木管五重奏団によるプーランクの室内楽作品集です。フランスの演奏家による録音も収録されています。
 ピアノと管楽器のための六重奏曲「ピアノと管楽器のための六重奏曲」は1930〜32年の作品で3つの楽章で構成されています。プラハ木管五重奏団の演奏は明るい響きでフランスの香りさえ感じさせる名演です。
 ヴァイオリンソナタは1943年にジネット・ヌヴーの協力を得て作曲したものです。ジェラルド・プーレはフランスの著名なヴァイオリニストです。その豊かな表現力は素晴らしいものです。
 「ホルンとピアノのためのエレジー」は1957年9月1日に自動車事故で亡くなった天才ホルン奏者デニス・ブレインを偲んで書かれました。「デニス・ブレインの想い出に」の副題があります。最初にホルン独奏でデニス・ブレインのテーマ、そして事故で車がクラッシュする音がグリッサンドで表現されます。あとは奥深い響きのホルンがエレジーを歌います。クランスカのホルンは軽いヴィブラートがかかる明るい響きでこの作品の演奏の中でもフランスの香りを感じさせるものとして記憶に残る名演です。
 「オーボエ・ソナタ」は1962年プーランク晩年の作品です。ピエール・ピエルロによって初演された名曲です。3つの楽章で構成され、第1楽章「エレジー」は美しい響きが流れます。
 「クラリネット・ソナタ」も1962年の作品です。これは1963年にアメリカのベニー・グッドマンが初演しています。3つの楽章で構成されています。モラゲスの演奏はさすがに素晴らしいものです。第1楽章では「フルート・ソナタ」に似たフレーズが出てきます。


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