イブ・ランツキー=オットー
クルーセル/クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 |
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CD(BIS BIS-CD-495)
クルーセル/協奏曲集
1.クラリネットと管弦楽のための序奏と
スウェーデンの歌Op12
2.ファゴットと管弦楽のためのコンチェルティーノ
変ロ長調
3.クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための
協奏交響曲変ロ長調Op3
アンナ=マイヤ・コルシマ=フルスティ(クラリネット)(1&3)
ラースロー・ハラ(ファゴット)(2&3)
イブ・ランツキー=オットー(ホルン)(3)
オスモ・ヴァンスカ指揮
タピオラ・シンフォニエッタ
録音 1990年8月13&15日
ベルンハルト・ヘンリク・クルーセル(1775〜1838)はフィンランド生まれでストックホルムで亡くなったクラリネット奏者で作曲家。
古典派の作曲家で作風はまさに19世紀の音楽です。クラリネット協奏曲は3曲あり、そのほかにここに収録された「序奏とスウェーデンの歌」があります。
「クラリネットと管弦楽のための序奏とスウェーデンの歌」は序奏と変奏曲と言ってもよいような作品です。クラリネットの響きが大変きれいです。
「ファゴットと管弦楽のためのコンチェルティーノ 変ロ長調」は3つの楽章で構成され、第1楽章「アレグロ・ブリランテ」、第2楽章「アレグロ・モデラート」、第3楽章「ポラッカ」となっています。第1楽章はおだやかな主題がやわらかな響きで演奏されています。第2楽章はファゴットのソロで始まります。後半は細かいフレーズの連続です。第3楽章はポロネーズ楽章です。ウェーバーのファゴット協奏曲を思わせる美しさがあります。
クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲変ロ長調は1804年に初演された作品です。第1楽章「アレグロ」はホルンは演奏が大変難しくて、当時のナチュラルホルンでは演奏困難だったと思われますが、現代のホルンでは難しくないかもしれません。ホルンは細かいフレーズの連続です。クラリネットとファゴットは脇役のように聞こえます。第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」はクラリネット、ホルンとファゴットが穏やかな主題を演奏します。大変美しい響きです。第3楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」はホルンで始まりクラリネットが続きます。この作品はホルンが主役と言ってもよいでしょう。この楽章のホルンが大活躍です。素晴らしい作品です。 |
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