バリー・タックウェル

ホルンとピアノのためのフランス音楽
CD(ETCETERA  KTC 1135)

ホルンとピアノのためのフランス音楽
1.ドープラ/ホルンとピアノのためのソロ
2.グノー/ピストン・ホルンの為の6つのメロディー
3.デュカス/ヴィラネル
4.サン=サーンス/ロマンスOp36
5.    〃    /ロマンスOp67
6.カントルーブ/舞曲
7.フランセ/オクターヴのカノン
8.プーランク/エレジー
9.ボザ/森にてOp40

  バリー・タックウェル(ホルン)
  ダニエル・ブルメンタール(ピアノ)
  録音 1985年

 タックウェルの小品集です。おなじみの曲が聴かれます。すべてフランスの作曲家の作品です。
 ドープラの「ホルンとピアノのためのソロ」は穏やかな前半とスケルツォ風の後半があって後半の演奏が難しいです。
 グノーの「ピストン・ホルンの為の6つのメロディー」は1840年の作品で文字通りピストンの付いたホルンのために書かれています。全6曲は録音が少ないので貴重です。第1曲「ラルゲット・ビーン・ポーズ」、第2曲「アンダンティーノ」、第3曲「アンダンテ」、第4曲「ラルゲット」、第5曲「アンダンテ・カンタービレ」、第6曲「アンダンテ・ベン・マルカート」という穏やかな作品ばかりです。
 デュカスのヴィラネルは待望の録音でした。タックウェル円熟期の録音で、前半はバルブを使わない倍音とハンド音階による演奏です。見事な演奏でした。
 サン=サーンスのロマンスOp36はタックウェル初めての録音。Op67はアシュケナージとの録音がありました。プーランクのエレジーは「デニス・ブレインの追憶に」の副題がありますが、タックウェルで聴かれる喜びは大きいです。ボザの「森にて」はアイファー・ジェイムズの名演がありますが、タックウェルの勢いのある演奏もまた素晴らしいです。


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