ズデニェク・ティルシャル

ズデニェク・ティルシャル/ライヴ・イン・ジャパン
CD(CLUB la Boheme B−3003)

ズデニェク・ティルシャル/ライヴ・イン・ジャパン
1.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11
2.ボザ/「森にて」Op40
3.テレマン/ホルン協奏曲ニ長調
4.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40

  ズデニェク・ティルシャル(ホルン)(1〜4)
  武藤 英明指揮新星日本交響楽団(1)
  ヤン・ホラーク(ピアノ)(2〜4)
  佐藤 慶子(ヴァイオリン)(4)
  録音 1988年1月12日(1)
      1988年1月15日(2〜4)

 ズデニェク・ティルシャルが1988年1月に来日したときのライヴ録音です。新星日本交響楽団と共演したR・シュトラウスのホルン協奏曲第1番はスタジオ録音のややおとなしい演奏とは違い、表現力は豊かで明るい響きのホルンが力強くホールに響いています。それでいてティルシャルのボヘミアのホルンそのままに吹いています。
 リサイタルの3曲はまずボザの「森にて」が素晴らしい。フランスの作品ですがきれいなヴィブラートをかけるティルシャルにピッタリの曲です。テレマンは珍しいピアノ伴奏ですが、これも素晴らしい演奏です。ティルシャルはオーケストラでの録音がないだけに貴重です。
 ブラームスのホルン三重奏曲は、このライヴはピアノとヴァイオリンがホルンを引き立てる役にまわったように聞こえるほどティルシャルのホルンが見事に響いています。この演奏はティルシャルの豊かな音楽性がにじみ出ているような、別の曲を聴いているかのようなそんな感じがするほど素晴らしい名演です。絶賛したい演奏です。


トップへ
戻る
前へ
次へ