ゲルト・ザイフェルト

R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調(1989)
CD(SONY DYCC 10120)

 ズビン・メータ/R・シュトラウス
1.アルプス交響曲Op64
2.ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11

  ゲルト・ザイフェルト(ホルン)(2)
  ズビン・メータ指揮
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
     録音 1989年2月21〜24日

 メータ/ベルリン・フィルのR・シュトラス・シリーズの中の1枚です。
 アルプス交響曲はズビン・メータの2度目の録音であり、1度目のロス・フィル以上の出来といえます。ここにはベルリン・フィルの得意とするR・シュトラウスの壮大な音楽があります。この曲は大規模な編成です。「日の出」から「登山」と迫力の演奏です。「登山」では舞台裏にホルン・アンサンブルが聴かれます。「森への立ち入り」は大迫力です。鳥の鳴き声も聴かれます。「山の牧場」ではホルンのソロもあります。「頂上」の盛りあがりは素晴らしい演奏です。「雷雨と嵐、下山」では風音機やパーカッションの演奏が素晴らしい演奏です。オーケストラも迫力があります。「日没」から最後まで素晴らしい演奏です。

 ホルン協奏曲第1番は冒頭の全合奏のフェルマータでティンパニだけを長く残していたのには驚きました。ザイフェルトの演奏は冒頭から素晴らしいです。第1楽章のザイフェルトのホルンは滑らかできれいな響きです。次第に勢いのある演奏になります。第2楽章のアンダンテは穏やかに美しい響きのホルンです。第3楽章は快適なテンポで勢いのある演奏です。リタルダンドからフェルマータのクレッシェンドは見事です。終結前のカデンツァから終結の演奏は素晴らしいです。見事な演奏です。


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