オンドジェイ・ヴラベッツ

マーラー/「子供の不思議な角笛」/「花の章」他

CD(SUPRAPHON SU 4322-2)

1.マーラー/「子供の不思議な角笛」より
  (1)「歩哨の夜の歌」
  (2)「ラインの伝説」
  (3)「美しきトランペットが鳴り響くところ」
2.マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」より
      スケルツォ(ヴォナシェク編)
3.マーラー/「子供の不思議な角笛」より
  (4)「この世の暮らし」
  (5)「少年鼓手」
  (6)「塔に囚われて迫害を受けし者の歌」
4.マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
    1893年版より「花の章」(ヴォナシェク編)
5.マーラー/「子供の不思議な角笛」より
  (7)「三人の天使がやさしい歌を歌ってた」
  (8)「高遠なる知性のおほめの言葉」
  (9)「魚に説教するパドヴァのアントニウス」
  (10)「はじめての灯り」
   (トーマス・イール編)(1、3&5)

 ペーター・シェーネ(バリトン)(1、3&5)
 フィルハーモニア・オクテット
 ヴィレム・ヴェヴェルカ(オーボエ)
 モニカ・ボウシュコヴァー
    (オーボエ、イングリッシュホルン)
 カレル・ドーナル(クラリネット)
 イルヴィン・ヴェニシュ(クラリネット)
 ヴァーツラフ・ヴォナーシェク(ファゴット)
 マルチン・ペトラーク(ファゴット)
 オンドジェイ・ヴラヴェッツ(ホルン)
 プジェミスル・ヴォイタ(ホルン)
 ペトル・リース(コントラバス)
  録音 2022年1月5〜7日
  ドヴォルザーク・ホール(プラハ)

 ペーター・シェーネのバリトンとフィルハーモニア・オクテットによるマーラーの録音です。フィルハーモニア・オクテットは、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ケルン放送交響楽団など世界の名門オーケストラの首席演奏者が集まった名人集団です。
 マーラーの「子供の不思議な角笛」はトーマス・イールの編曲です。(1)「歩哨の夜の歌」、(2)「ラインの伝説」、(3)「美しきトランペットが鳴り響くところ」とペーター・シェーネのバリトンと室内楽版の演奏のきれいな演奏が聴かれます。
 マーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」より「スケルツォ」はヴォナシェクの編曲でこの楽章が演奏されます。木管やホルンは原曲でも演奏される部分は演奏されていますので、あの主題がいつもの通り演奏されると安心です。ホルンの出番は多いです。見事な演奏です。
 「子供の不思議な角笛」から(4)「この世の暮らし」、(5)「少年鼓手」、(6)「塔に囚われて迫害を受けし者の歌」はペーター・シェーネのバリトンが元気よく歌われています。フィルハーモニア・オクテットは良い響きです。「少年鼓手」ではホルンがきれいな響きです。
 交響曲第1番ニ長調「巨人」の1893年版から「花の章」はヴォナシェクの編曲です。オーボエやホルンがきれいに歌っています。初版では第2楽章だった「花の章」はきれいな響きです。楽しそうに聞こえます。
 「子供の不思議な角笛」から(7)「三人の天使がやさしい歌を歌ってた」、(8)「高遠なる知性のおほめの言葉」、(9)「魚に説教するパドヴァのアントニウス」、(10)「はじめての灯り」は楽団の華やかな響きとペーター・シェーネのバリトンが見事な演奏です。「魚に説教するパドヴァのアントニウス」と「はじめての灯り」で木管が歌うきれいな響きはこの曲の聴きどころのようです。これは素晴らしい演奏です。


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