R/メイヤー・リモン

ホヴァネス/ホルン協奏曲「アルティック」
CD(CRYSTAL RECORDS CD802)

アラン・ホヴァネスの作品集
1.交響曲第9番「聖ヴァルタン」Op180
2.ホルン協奏曲「アルティック」Op78

 アラン・ホヴァネス(ピアノ&指揮)
 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(1)
 メイヤー・リモン(ホルン)(2)
 デイヴィッド・エイモス指揮
 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団員(2)
  録音 1974年(1)
      1982年(2)

 アラン・ホヴァネス(1911〜2000)はアメリカの作曲家、交響曲は67曲作曲しました。
 交響曲第9番「聖ヴァルタン」は第1部と第2部に分かれていて、小さい協奏曲が24もあるような作品です。アリアとカノンがあって、第1部は冒頭からトロンボーンのソロがあります。そしてホルンと弦楽のアリア、トランペットと弦楽のアリアなど美しい小品が続きます。第1部の14曲目は哀歌「ヴァルタンの死」でトロンボーンとピアノが歌うデュオになっています。第2部では冒頭にアルトサックスがソロ楽器で登場します。この作品はパーカッションが活躍するところが特徴でよくできた作品です。
 ホルン協奏曲「アルティック」はホルンと弦楽のための協奏曲で、8つの短い楽章で構成されています。第1楽章は冒頭から弦のピツィカートにのってホルンが歌います。第2楽章は穏やかに歌うバラードのようです。そして第3楽章はドラマティックな歌が流れピツィカートがきれいです。第4楽章はカンツォーナ、のどかな歌があります。第5楽章はホルン独奏に始まり、やがてホルンとチェロのデュオがあります。第6楽章はカノン、弦楽のピツィカートにのってホルンが歌います。第7楽章はアリア、讃美歌のように美しい歌が流れます。第8楽章はドラマティックなホルンの歌が流れ弦楽の美しい響きと共に終わります。大変美しいホルン協奏曲です。


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