アプ・コスター

モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調K297b
CD(CBS/SONY  30DC 5242)

モーツァルト/協奏作品集
1.フルートとハープのための
        協奏曲ハ長調K299
2.管楽器のための協奏交響曲
       変ホ長調K297b(レヴィン編)

  ジャン=ピエール・ランパル(フルート)(1&2)
  マリエル・ノールマン(ハープ)(1)
  ピエール・ピエルロ(オーボエ)(2)
  アプ・コスター(ホルン)(2)
  マルセル・アラール(バスーン)(2)
  ヤーノシュ・ローラ指揮
   フランツ・リスト室内管弦楽団
   録音 1987年5月2〜5日

 巨匠ランパルのモーツァルトです。
 フルートとハープための協奏曲はランパルがラスキーヌのハープで何度か録音していますが、ここではラスキーヌの弟子、マリエル・ノールマンのハープで演奏しています。モーツァルトがパリで作曲した名曲です。第1楽章のフルートとハープが同時にソロを弾く響きの良さは他には聴けそうもないです。このフルートとハープのための協奏曲が他にないのが不思議なくらいです。カデンツァはフルートとハープのデュオ作品のようです。第2楽章の美しさも素晴らしく、カデンツァでは華麗な響きを出しています。第3楽章の響きもまた美しいものです。ノールマンのハープもまたよい響きです。
 協奏交響曲はレヴィン編曲でランパルは初めての録音になります。ピエルロはクラリネット版についで2回目の録音です。この編曲では従来のオーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットの楽譜とはメロディーはかわらないものの、楽器の分担が代わりかつて聞いた演奏とは全く違う物になっています。とにかく面白いです。コスターのホルンはフレンチホルンです。第2楽章ではホルンのハイトーンを使うなど華やかな響きも聴かれます。旧版では聞かれない響きがあります。第3楽章の楽しい雰囲気は何とも言えません。ホルンとバスーンの豊かな響きは大変素晴らしいものです。


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