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松崎 裕
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CD(CAFUA CACG-００４７）
ブラス・オン・パレード
１．イウェイゼン／フロスト・ファイア
２．クーツィール／金管五重奏曲
３．バルボトゥ／シャンソナリー
４．アラン・シヴィル／舞踏組曲
５．シックリ－／モーツァルト・オン・パレード
カスタム・ブラス・クインテット
福田 善亮（トランペット）（東京都響首席）
佛坂 咲千生（トランペット）（N響）
松崎 裕（ホルン）（N響首席）
桒田 晃（トロンボーン）（読響首席）
渡辺 功（テューバ）（東京交響楽団）
録音 ２００２年１１月２６＆２７日
彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
松崎裕が提唱して在京オーケストラのトッププレーヤーで結成したブラス・クインテット。１９９９年５月に結成記念演奏会を行いました。これはセカンド・アルバムです。いずれも金管五重奏による楽しい曲ばかりです。
イウェイゼンはアメリカの作曲家、「フロスト・ファイア」はアメリカン・ブラス・クインテットの創立３０周年を記念して書かれました。３つの楽章で構成され、演奏には１６分を超える作品です。金管アンサンブルの緊張感と素晴らしさがあります。
ヤン・クーツィールはオランダの作曲家です。１９７４年に書かれています。第１楽章の序奏はトランペットとホルンの美しい響きが流れます。主部のアレグロ・コン・ブリオではトロンボーンにも出番があり、ホルンとテューバのデュオなどもクーツィールらしい音楽です。第２楽章の金管コラールは素晴らしい響き、第３楽章のモルト・ヴィヴァーチェはそれぞれの楽器が縦横に活躍します。
ジョルジュ・バルボトゥはフランスで活躍したホルン奏者、「シャンソナリー」はアルス・ノヴァ金管五重奏団のために書かれています。バルボトゥも演奏していました。カスタム・ブラスの新鮮な響きはまたきれいなものです。２つの小品で構成され、ホルンのソロがあるのは当然のことです。第２曲には耳慣れた主題が聞こえてきます。素晴らしい演奏です。
アラン・シヴィル（１９２９～１９８９）はイギリスのホルン奏者です。「舞踏組曲」は６つの小品で構成され「クイック・マーチ」「ポルカ」「ブルース」「楽しいワルツ」「プレアンブル」「タランタンゴ」の順で演奏されます。「楽しいワルツ」や「タランタンゴ」は楽しそうです
ピーター・シックリーはP・D・Q・バッハでおなじみです。アルバムのタイトルに使われている「モーツァルト・オン・パレード」はモーツァルトのオペラの序曲や交響曲などから主題を取り入れた冗談音楽ともいえそうな作品。「魔笛」「フィガロの結婚」「ジュピター」「後宮よりの誘拐」などの主題が聞こえると嬉しくなります。トランペットでホルン協奏曲第１番の主題がちょっと入ります。これは楽しいアルバムです。 |
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