グスタフ・ノイデッカー
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CD(ARCHIV POCA-3046)
ヴィヴァルディ/管楽器のための協奏曲集
1.ピッコロ・ブロックフレーテ、弦楽と
通奏低音の為の協奏曲ハ長調RV443
2.フルート、弦楽と通奏低音の為の
協奏曲ト短調RV439「夜」
3.2つのホルン、弦楽と
通奏低音の為の協奏曲ヘ長調RV538
4.フルート、オーボエ、ファゴット、弦楽と
通奏低音の為の協奏曲ヘ長調RV98「海の嵐」
5.2つのオーボエ、2つのクラリネット、弦楽と
通奏低音の為の協奏曲ハ長調RV559
6.2つのホルン、弦楽と
通奏低音の為の協奏曲ヘ長調RV539
ハンス=マルティン・リンデ(ピッコロ・ブロックフレーテ)(1)
〃 (アルト・ブロックフレーテ)(2)
〃 (フルート)(4)
グスタフ・ノイデッカー(ホルン)(3&6)
アロイス・シュパッハ(ホルン)(3&6)
ヘルムート・ヴィンシャーマン(オーボエ)(5)
ゲルノート・シュマルフス(オーボエ)(4&5)
ヨスト・ミヒャエルス(クラリネット)(5)
ハンス・シェーネベルガー(クラリネット)(5)
ルドルフ・クレパック(ファゴット)(4)
ヴォルフガング・オフマン指揮
エミール・ザイラー室内管弦楽団(1)
パウル・ザッヒャー指揮
チューリヒ・コレギウム・ムジクム(2)
ハンス・シュタットルマイア指揮
ミュンヘン室内管弦楽団(3〜6)
録音 1962年12月(1)
1968年7月(2)
1969年4月(3〜6)
アルヒーフに録音されたヴィヴァルディの管楽器の為の協奏曲です。ハンス=マルティン・リンデの名盤と共にノイデッカーの演奏した2つのホルンのための協奏曲が2つ収録されています。
ピッコロ・ブロックフレーテ、弦楽と通奏低音の為の協奏曲ハ長調は「ピッコロ協奏曲ハ長調」として有名な作品です。ここではハンス=マルティン・リンデがピッコロ・ブロックフレーテを吹いています。音色はピッコロに近いのでまるでピッコロを聞いているかのようです。
フルート、弦楽と通奏低音の為の協奏曲ト短調「夜」は「海の嵐」や「五色ひわ」同様にヴィヴァルディのフルート協奏曲の代表作です。ここでハンス=マルティン・リンデはアルト・ブロックフレーテを吹いています。やわらかな響きの楽器ですので「夜」の雰囲気にはぴったりでしょう。
2つのホルン、弦楽と通奏低音の為の協奏曲ヘ長調RV538はノイデッカーとシュパッハによる息の合ったホルンがきれいです。この作品は第2楽章にホルンの出番がなくて通奏低音のチェロがソロを弾いています。第3楽章では2つのホルンが主題をスラーで吹いていて面白いです。
フルート、オーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音の為の協奏曲ヘ長調「海の嵐」はフルート協奏曲ヘ長調「海の嵐」の別ヴァージョンで、フルートの他にオーボエとファゴットがソロ楽器になっています。ここではハンス=マルティン・リンデはフルートを吹いています。第3楽章冒頭はフルートとオーボエがユニゾーンで主題を吹いています。
2つのオーボエ、2つのクラリネット、弦楽と通奏低音の為の協奏曲ハ長調ではオーボエの名手で指揮者のヘルムート・ヴィンシャーマンのオーボエが聴かれます。2つのオーボエと2つのクラリネットがソロ楽器という珍しい作品です。おそらくバセット・クラリネットが使われたのでしょう。低音が使われています。
2つのホルン、弦楽と通奏低音の為の協奏曲ヘ長調RV539は高音域を使う難しい作品ですが、多くの録音があります。この作品には第2楽章にもホルンの演奏がありますので録音が多いのでしょう。ラルゲットの美しい楽章にきれいな和音が響きます。第3楽章も高音域が使われノイデッカーとシュパッハの息の合った演奏が聴かれます。なおアロイス・シュパッハはRV538の方をマインツ室内管弦楽団とも録音していました。 |
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