マリー=ルイーズ・ノイネッカー

モーツァルト/ホルン五重奏曲変ホ長調K407
CD(NOVALIS NOV−17)

1.モーツァルト/ホルン五重奏曲変ホ長調
2.  〃    /オーボエ四重奏曲へ長調
3.  〃    /クラリネット五重奏曲イ長調
  マリー=ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)(1)
  宮本 文明(オーボエ)(2)
  ライナー・ヴェーレ(クラリネット)(3)
   マンハイム弦楽四重奏団(1〜3)
   録音 1986年3月

  ドイツで活躍する管楽器奏者によるモーツァルトの室内楽です。
  ホルン五重奏曲は当時フランクフルト放送響のソリストだったノイネッカーの初録音です。柔らかな音色で演奏していますので、ペーター・ダムを思い出させます。なめらかなフィンガリングが素晴らしく、そして押さえのきいた演奏は力むことなく美しい演奏です。軽いビヴラートが大変きれいです。特に第3楽章の素晴らしい演奏には思わず聞き入ってしまいます。短いカデンツァが挿入されています。
  ケルン放送響の首席奏者だった宮本文明のオーボエ四重奏曲はこの上ない美しい演奏で何もいうことありません。名演中の名演。
  クラリネット五重奏曲のライナー・ヴェーレは当時ハノーファー北ドイツ放送フィルの首席クラリネット奏者でした。モーツァルトの最高傑作と言っても良いこの作品を大変美しいクラリネットで演奏しています。第3楽章のメヌエットはクラリネットの入らない第1トリオが絶品の弦楽四重奏です。またフィナーレの中間部にヴィオラのソロ・フレーズが流れるのも特徴でしょう。クラリネットだけでなく弦楽四重奏にとっても傑作といえます。ヴェーレのクラリネット共々名演です。


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