アンドリュー・ペレティア
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CD(MSR MS1168)
ランダル・ファウスト/ホルン作品集
1.ホルンと電子楽器のための「ホルン・コール」
2.ホルンと管楽アンサンブルのための協奏曲
(ピアノ伴奏版)
3.ホルン独奏のための「信号と応答」
4.ホルンとピアノのための「3つのイギリス民謡」
5.ホルンとピアノのためのロンド
6.ホルンとチェンバロのための幻想的変奏曲「演説」
7.ホルンとオルガンのための「瞑想」
8.ホルンとオルガンのための「祝賀会」
9.ホルンとオルガンのための
「Von Himmel Hoch」の主題による幻想曲
10.ホルンとオルガンのための「150年祭の前奏曲」
11.ホルンとオルガンのための「祝祭行列」
アンドリュー・ペレティア(ホルン)
ジェイソン・アクィラ(ピアノ)(2、4&5)
ヒュン=ヤ・キム(チェンバロ)(6)
ブライアン・ロッツ(オルガン)(7〜11)
録音 2006年5月11&12日(1〜6)
2006年5月14&15日(7〜11)
ランダル・ファウスト(1924〜)はアメリカのホルン奏者で、作曲家としても知られています。アンドリュー・ペレティアは1997年と2001年のアメリカ・ホルン・コンクールで優勝した逸材。
ホルンと電子楽器のための「ホルン・コール」は多重録音で遠近感を表現した冒頭、風変わりな電子音を伴奏にした部分は牛の鳴き声のようにも聞こえて面白いです。
ホルンと管楽アンサンブルのための協奏曲は3つの楽章からなり、古典的な作風で、第3楽章はモーツァルトのホルン協奏曲第4番のロンドを思わせる狩のロンド風になっています。
ホルン独奏のための「信号と応答」にはファンファーレのあと後半にアメージング・グレースのフレーズが現れてきます。「3つのイギリス民謡」は穏やかな歌が流れます。第3曲の楽しそうな歌には癒されます。
「ホルンとピアノのためのロンド」は古典派の音楽のようにロマン的です。まさに楽しそうな「狩のロンド」の雰囲気です。
「幻想的変奏曲」はチェンバロの伴奏によりますが、バロック音楽風の演奏で自然倍音を使い、ゲシュトップを多様します。ナチュラルホルンのような扱いになっています。後半ではバルブを使いながらもゲシュトップも使うという多彩な表現力を要する難曲です。
ホルンとオルガンのための「瞑想」は強弱が大きい作品で、冒頭静かな音楽が続きます。「祝賀会」は祝いの歌のように明るく楽しそうな雰囲気です。
「Von Himmel Hoch」の主題による幻想曲では冒頭ハンドによる半音ポルタメントの絶妙さが聴きものです。ロングトーンが続きます。中間部では激しいフレーズが流れます。しかしながらメロディはあくまでもロマンティックな作品です。
「150年祭の前奏曲」はメソジスト教会の150周年記念のための作品ということです。「祝祭行列」はランダル・ファウストのご子息の結婚式の結婚行進曲として作曲されました。力強い歌になっていてホルンもオルガンも重厚な響きになっています。 |
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