西條 貴人

木陰の散歩道/東京メトロポリタン・ブラス・クァルテット
CD(MEISTER MUSIC MM−2017)

木陰の散歩道●
  東京メトロポリタン・ブラス・クァルテット
1.ホロヴィッツ/パガニーニの主題による変奏曲
2.ユージン・ボザ/3つの小品
3.ゴードン・ジェイコブ/5つのバガテル
4.エルガー・ハワース/組曲
5.J・S・バッハ/4つのコラール
  1)我が生命の光なる主イエス・キリストBWV335
  2)我ら悩みの極みにありてBWV432
  3)我が生命なるキリストBWV282
  4)我汝に感謝す、愛する主よBWV347
6.ガブリエリ/カンツォーナ・ペル・ソナーレ第4番
7.ゴールドマン/木陰の散歩道

  東京メトロポリタン・ブラス・クァルテット
   高橋  敦(トランペット)(都響首席)
   中山 隆崇(トランペット)(都響団員
   西條 貴人(ホルン)(都響首席)
   小田桐寛之(トロンボーン)(都響首席)
   録音 2008年4月7&8日
     千葉/君津市民文化ホール

 東京メトロポリタン・ブラス・クァルテットは東京都交響楽団のブラス・セクションのトップメンバーによるアンサンブル。クインテットやトリオでも活動しています。
 ジョセフ・ホロヴィッツの「パガニーニの主題による変奏曲」はラフマニノフでも知られているパガニーニのカプリース第24番の主題による7つの変奏曲です。ボザの3つの小品はこのブラス四重奏のためのオリジナル作品です。
 ジェイコブの作品は楽器の指定なしの4つの楽器のためのハ長調の作品。ハワースの作品はオリジナル作品。
 ベートーヴェンの「3つのエクアーレ」はオリジナルが4本のトロンボーンのための作品です。ロバート・キングの編曲。
 バッハの4つのコラールは彼の次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハと弟子のキルンベルガーによって1784〜87年に出版された「四声のコラール集」の中の4曲。素晴らしいコラールです。
 ガブリエリといえば金管合奏のための作品で知られています。この作品も「カンツォ−ナ集」の中のひとつ。バロックの響きの原点でしょう。
 最後の「木陰の散歩道」は吹奏楽をやった人にはおなじみの曲でしょう。4人で演奏するのは楽しそうです。原曲のトリオでヴォカリーズが入りますが、ここでもトランペットの二人が楽器を置いて大声で歌っています。とても楽しいアルバムです。


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