ラルス・ミヒャエル・ストランスキー

ミヒャエル・ハイドン/ディヴェルティメント集
CD(Camerata CMCD−28164)

ミヒャエル・ハイドン/室内楽作品集
1.フルート四重奏曲ヘ長調
2.フルート四重奏曲ニ長調
3.ディヴェルティメント ト長調〜フルート、
  ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
4.ディヴェルティメント ニ長調
  〜ホルン、ヴィオラとコントラバスのための

 ディーター・フルーリー(フルート)(1〜3)
 ラルス・ミヒャエル・ストランスキー(ウィンナ・ホルン)(3&4)
 マルティン・ツァロディック(ヴァイオリン)(1〜3)
 ゲルハルト・マーシュナー(ヴィオラ)(1〜4)
 ローベルト・ノージュ(チェロ)(1〜3)
 ミヒャエル・ブラデラー(コントラバス)(4)
  録音 2002年6月17〜19日

 ミヒャエル・ハイドンのフルートを中心とした室内楽作品とホルン三重奏のディヴェルティメントが収録されています。いずれも録音の少ない作品でしょう。
 2つのフルート四重奏曲はどちらも2つの楽章で構成されています。モーツァルトのフルート四重奏曲思わせる作品で、中でもニ長調はモーツァルトのように美しい作品です。
 ディヴェルティメント ト長調はフルート、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲です。7つの楽章からなり、編成はフルート四重奏にホルンが加わるものですが、ホルンとしての出番はほとんどなくて和音楽器として音に厚みを持たせる程度に使われています。M・ハイドンが30代の作品ですがホルンの名手がいなかったのでしょう。
 ディヴェルティメント ニ長調はホルンとヴィオラとヴィオローネのために書かれた三重奏曲です。あまりにも不思議な組み合わせです。どちらかといえば中低音の楽器ばかりによる音楽です。ここではホルンにも主題らしいフレーズが出てきます。ヴィオラとホルンが中心となって音楽を作っています。しかしながらこの作品はホルンが主役ではないようです。5つの楽章のディヴェルティメントです。ト長調のディヴェルティメントよりはホルンが活躍しますがほとんど自然倍音が使われています。第4楽章のメヌエットではホルンが分散和音を吹いていますので目立ちます。


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