マイケル・トンプソン

モーツァルト/ホルン協奏曲全集&フラグメント(1986)
CD(BBC BBC CD600)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
5.フラグメント ホ長調K494a

 マイケル・トンプソン(ホルン)
 ジェルジー・マクシミウク指揮
   BBCスコティッシュ交響楽団
   録音 1986年

 マイケル・トンプソンは1972年、18歳のときにBBCスコティッシュ交響楽団の首席ホルン奏者に就任していました。これはフィルハーモニア管弦楽団の首席になって10年ほど経ってからの録音でした。LPでも発売されましたが、国内盤にはならなかったと思います。トンプソン32歳のときの録音です。
 モーツァルトのホルン協奏曲第1番はレガートのきれいな滑らかなホルンです。トンプソンのホルンはきれいな響きです。オーケストラもよい響きです。再現部もきれいな演奏です。第2楽章はジェスマイアー編曲のロンドです。快適なホルンの演奏です。これは素晴らしい演奏です。
 ホルン協奏曲第2番は第1楽章からきれいなホルンです。スラーもレガートもきれいです。展開部から再現部も素晴らしい演奏です。オーケストラもよい響きです。第2楽章のアンダンテは滑らかなホルン演奏です。弦もよい響きです。トンプソンのホルンは大変きれいです。第3楽章のロンドは滑らかな演奏です。きれいな響きのホルンで、これは素晴らしい演奏です。 
 ホルン協奏曲第3番は第1楽章からトンプソンのホルンがきれいな演奏です。ここでもきれいなレガートで流麗な演奏を聞かせてくれます。展開部から再現部もきれいなホルンが素晴らしいです。カデンツァは自作で見事な演奏です。第2楽章のロマンツェはレガートのきれいな滑らかなホルン演奏です。トンプソンらしいきれいな演奏です。オーケストラもよい響きです。第3楽章のアレグロは快適できれいなホルンの演奏です。途中に装飾音も入ります。オーケストラは力強い響きです。中間部から後半も素晴らしい演奏です。終結前にも装飾音が入ります。見事な演奏です。
 ホルン協奏曲第4番は第1楽章の主題からきれいな演奏です。滑らかホルンで素晴らしい演奏です。展開部も素晴らしい響きです。再現部も見事な演奏です。カデンツァは自作で、ハイトーンも使う見事な演奏です。第2楽章のロマンツェは冒頭からきれいな演奏です。オーケストラも良い響きです。後半も素晴らしい演奏です。第3楽章のロンドの華やかな演奏はまた楽しいものです。トンプソンのホルンは快適です。オーケストラもよい響きです。コーダ前にカデンツァは入りませんが、これは素晴らしい演奏です。
 フラグメントは未完成の作品ですが、冒頭からホルンのソロに始まります。序奏は長いですが、主題はきれいです。トンプソンのホルンは見事な演奏です。後半はタックウェルと同じでホルン・ソロだけで演奏されています。見事な演奏です。


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