リチャード・ワトキンス
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CD(CHANDOS CHAN10822)
グレグソン/協奏曲集
1.管弦楽のための「ドリーム・ソング」
2.ホルン協奏曲(管弦楽版)
3.フルートとアンサンブルのための協奏曲
「アズテック・ダンス」
4.管弦楽のための協奏曲
リチャード・ワトキンス(ホルン)(2)
ウィザム・ボスタニー(フルート)(3)
ブラムウェル・トヴェイ指揮
BBCフィルハーモニック
録音 2013年12月17&18日
エドワード・グレグソン(1945〜)の協奏曲集です。「管弦楽のための協奏曲」以外の3曲は世界初録音となりますが、ホルン協奏曲はもともとホルンとブラスバンドのための協奏曲として1971年に作曲されたものです。アイファー・ジェイムズの録音があります。これを2013年にあらためてホルンと管弦楽のために編曲されたものをワトキンスが録音しました。
管弦楽のための「ドリーム・ソング」は2010年の作品でこれが世界初録音になります。5つの部分からなり20分ほどの作品です。
ホルン協奏曲は原曲がブラスバンド(金管のみ)伴奏でしたからホルンが目立ちにくいものでしたが、2013年に編曲されたオーケストラ伴奏によるこの演奏はホルンが実にきれいに響きます。ワトキンスのホルンは時にタックウェルのような響きを出しますのでタックウェルが吹いているかのように聞こえてきます。第1楽章は優雅に歌います。第2楽章はアンダンテ・カンタービレに始まる穏やかな楽章でミュートを使うところがあります。第3楽章はロンド風の楽章でホルンの軽快なメロディーが楽しそうです。ワトキンスの録音によってグレグソンのホルン協奏曲もイギリスの作品として名曲の仲間入りです。
フルートとアンサンブルのための協奏曲「アズテック・ダンス」は2013年の作品でピアノとフルートのハイトーンに始まります。小アンサンブルとピアノの中にフルートが縦横に歌います。4つの部分からなる面白い作品です。
管弦楽のための協奏曲は1983年の作品で1989年と2001年に改訂されています。3つの楽章からなり各楽器が交互に歌います。グレグソンの作品は不協和音がほとんどなく聞き易いので楽しくなります。 |
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