セバスティアン・ヴァイグレ

ジャン・フランセ/ホルンとピアノのためのディヴェルティメント
CD(KontraPunkt 32141)

ジャン・フランセ/室内楽作品集
1.管楽五重奏曲第1番
2.フルートとハープのための5つの二重奏曲
3.ホルンとピアノのためのディヴェルティメント
4.フルート、ハープと弦楽三重奏のための
            五重奏曲第2番
5.恋人に都合のよい時間

  ベルリン管楽五重奏団
  ヘルガ・メラー(フルート)(1&5)
  ガブリエレ・バスティアン(オーボエ)(1&5)
  ノルベルト・メラー(クラリネット)(1&5)
  セバスティアン・ヴァイグレ(ホルン)(1、3&5)
  ホルガー・ストローベ(ファゴット)(1&5)
  マリオン・ホフマン(ハープ)(2&4)
   リヒャルト・ワーゲ(フルート)(2&4)
   トルステン・ローゼンブッシュ(ヴァイオリン)(4)
   ヨハンナ・ペータース(ヴィオラ)(4)
   ミヒャエル・ネレッセン(チェロ)(4)
  ジャン・フランセ(ピアノ)(3&5)
  録音1992年10月
    シャウシュピール・ハウス・ライヴ

 ジャン・フランセ(1912〜1997)はフランスの作曲家、このアルバムは1992年に録音されたフランセ自身がピアノで参加した演奏会です。
 木管楽器のための五重奏曲第1番は1948年の作品です。第1楽章ではホルンの主題が明るく演奏され華やかな雰囲気の作品です。ベルリンの演奏家ですがフランスの演奏家のように明るい響きがよくあいます。4つの楽章で構成されています。各楽器が主役であり物語風の作品です。
 フルートとハープのための5つの二重奏曲は1975年の作品、5つの小品で構成されていて、フルートの明るい響きが魅力的です。
 ホルンとピアノのためのディヴェルティメントは1953年の作品、3つの楽章で構成されており、ホルンの重要なレパートリーのひとつです。ここではヴァイグレがホルンを吹いています。作曲者フランセとの共演は貴重です。演奏に当たってはフランセからのアドヴァイスがあったと思われますが、この演奏は強弱の付け方も素晴らしく良いお手本というよりも大変な名演奏です。第1楽章の序奏はもちろん、第2楽章のカンタービレがまた素晴らしい。第3楽章のカンツォネッタはスタッカートの切れのよさとビヴラートのきいた演奏が絶品です。
 フルート、ハープと弦楽三重奏のための五重奏曲第2番は1987年65歳の作品、フルート四重奏にハープが加わった五重奏です。4つの楽章で構成されています。フルートとヴァイオリンが主役といってもよさそうですが、さすがにハープの存在感は大きいです。
 恋人に都合のよい時間(恋人たちの黄昏)は1947年の作品、ピアノと木管五重奏による六重奏曲です。3つの題材をもつ小品で構成されます。恋人たちの物語のようです。


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