マンフレート・クリエール

ベートーヴェン/オーボエ、3本のホルンとファゴットのための五重奏曲
CD(Campanella C130083)

ベートーヴェン/管楽器のための作品集
1.2本のオーボエとイングリッシュホルンのための
             三重奏曲ハ長調Op87
2.クラリネットとファゴットのための二重奏曲
              第2番ヘ長調WoO27-2
3.モーツアルトの「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」
  の主題による12の変奏曲ハ長調WoO28 
4.オーボエとファゴットのための
              二重奏曲ハ長調WoO27-1
5.オーボエ、3本のホルンとファゴットのための
            五重奏曲変ホ長調WoO208

 ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)(1&3〜5)
 クリストフ・ハルトマン(オーボエ)(1&3)
 ドミニク・ヴォレンヴェーバー(イングリッシュ・ホルン)(1&3)
 ハンス・ディートリヒ・クラウス(クラリネット)(2)
 シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキー(ホルン)(5)
 ゲオルク・シュレッケンベルガー(ホルン)(5)
 マンフレート・クリエール(ホルン)(5)
 ダニエル・ダミアーノ(ファゴット)(5)(2、4&5)
  録音 1999年4月

 ベルリン・フィルハーモニーの管楽器奏者によるベートーヴェンの「管楽器のための作品集」です。ほとんどが初期の作品で魅力あふれる音楽が聴かれます。
 2本のオーボエとイングリッシュホルンのための三重奏曲ハ長調Op87とモーツアルトの「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」の主題による12の変奏曲ハ長調は2本のオーボエとイングリッシュホルンが絡み合う大変珍しい組み合わせの作品です。LP時代から知られる作品で大変楽しい作品です。
 クラリネットとファゴットのための二重奏曲は3つの作品があってここでは第2番ヘ長調がオリジナルで、第1番はシェレンベルガーがクラリネットのパートをオーボエで吹いています。クラリネットとファゴットのデュオは聴いていてとても癒されますし、気持ちの良いものです。オーボエは高音域がありますので雰囲気は違いますがそれでも美しい響きに変わりはありません。
 最後のオーボエ、3本のホルンとファゴットのための五重奏曲はベートーヴェンの生誕200年のころから度々演奏されるようになった作品ですが、3本のホルンが使われていて、これがやがて「英雄交響曲」で3本のホルンが使われるきっかけになったとも考えられます。3つの楽章で構成され、長大な第1楽章と短い第2、第3楽章になっています。ホルンのアンサンブルの美しい響きが聴きどころです。


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