アプ・コスター

ベートーヴェン/六重奏曲変ホ長調
CD(SONY CD17 S70522C)

ベートーヴェン/室内楽作品集
1.六重奏曲変ホ長調Op81b
2.ヴィオラとチェロのための二重奏曲変ホ長調
3.弦楽五重奏曲イ長調〜クロイツェル・ソナタ

 ラルキブデッリ
 アプ・コスター(ナチュラルホルン)(1)
 ナット・ハッセルマン(ナチュラルホルン)(1)
 ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)(1&3)
 ルーシー・ヴァン・デール(ヴァイオリン)(1&3)
 ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)(1〜3)
 アネル・ビルスマ(チェロ)(1〜3)
 リディウィ・シェイフェス(チェロ)(3)
  録音1991年6月5〜8日 

 ラルキブデッリによるベートーヴェンの室内楽です。ナチュラルホルンでの六重奏曲は録音が少ないので貴重な録音です。アプ・コスターとナット・ハッセルマンのコンビによる演奏はやわらかな響きのホルンでゲシュトップもきれいです。音が太くないのも特徴で聞きやすいです。第2楽章の演奏は序奏がきれいな二重奏になっています。第3楽章:ロンドはさほど速いテンポではありませんので2番ホルンの速い分散和音がきれいに演奏されています。
 ヴィオラとチェロのための二重奏曲変ホ長調WoO.32はベートーヴェンが25〜28歳の頃の作品です。アレグロとメヌエットの2つの楽章になっています。珍しい組み合わせですがきれいな作品です。
 弦楽五重奏曲イ長調はオリジナル作品ではなく、ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op47を弦楽五重奏のために編曲したものです。編成は2つのヴァイオリン、ヴィオラと2つのチェロになっています。イ長調の冒頭はちょっと聞くとシューベルトの「ます」そっくりです。(どちらもイ長調です。)聞いているとクロイツェル・ソナタとわかります。ソロはヴァイオリンだけでなく各楽器に受け継がれますので大変楽しく聞くことができます。これはむしろヴァイオリンとピアノので聞くよりも面白いです。ピアノ・パートも弦楽で演奏されるため新しい作品のようです。3つの楽章で36分です。


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