アルベルト・リンダー
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CD(VANGUARD CLASSICS ATM1270)2枚組
モーツァルト/管楽器と弦楽器のための協奏曲集
CD1
1.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
2.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
4.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
5.オーボエ協奏曲ハ長調K314
アルベルト・リンダー(ホルン)(1〜4)
アンドレ・ラルドロ(オーボエ)(5)
ハンス・スワロフスキー指揮
ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団(1〜4)
フェリック・プロハスカ指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団(5)
録音 1961年(1〜4)
1960年3月20&30日(5)
CD2
1.協奏交響曲変ホ長調K364
〜ヴァイオリンとヴィオラのための
2.ヴァイオリン協奏曲第2番二長調K211
3.ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K216
ヨセフ・スーク(ヴァイオリン)(1〜3)
トーマス・カクスカ(ヴィオラ)(1)
ヨセフ・スーク指揮スーク室内管弦楽団
録音 1989年11月
アルベルト・リンダーのモーツァルトは温かい響きのホルンがとてもきれいです。丁寧にホルンを吹いています。スワロフスキーのサポートを受けて実にきれいなモーツァルトです。第3番のカデンツァはペンツェルとほぼ同じですが、第4番のカデンツァはオリジナルで短いながらも見事な演奏です。また第4番の第3楽章にも短いカデンツァを入れています。第1番では弦楽の響きが大変きれいです。その中に響くリンダーのホルンがモーツァルトらしくレガートのきれいな演奏で印象的です。
オーボエ協奏曲はフランスの名手アンドレ・ラルドロがソロを吹いています。ラルドロは1956年のジュネーヴ国際コンクールで優勝していましたが、この時ホルン部門で優勝していたのがアルベルト・リンダーでした。ラルドロのオーボエは優しい響きの大変美しい演奏です。フルート協奏曲第2番の原曲でもありますがこの作品の美しさは比べるものがあるのだろうかと思える程です。
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調はチェコの巨匠ヨセフ・スークのヴァイオリンとカクスカのヴィオラによる演奏です。演奏はスークがまるで新しいヴァイオリン協奏曲を弾いているかのような錯覚に陥るほど素晴らしい演奏です。それほどにスークのリードを強く感じさせるのですがカクスカのヴィオラの響きのよさもまた特筆ものでしょう。
スークのソロによるヴァイオリン協奏曲第2番とヴァイオリン協奏曲第3番はスーク室内管弦楽団の緻密な演奏に乗ってモーツァルトの美しい世界にいざなってくれます。スークの美音に酔いしれます。 |
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