イムレ・マジャリ

クルト・アッテルべリ/ホルン・ソナタ ロ短調
CD(MARCOPOLO 8.223405)

クルト・アッテルべリ/室内楽作品集 
1.ピアノ五重奏曲ハ長調Op31
2.組曲第1番「オリエンタル」〜2つのヴァイオリン、
        チェロとピアノのための
3.ホルン・ソナタ ロ短調Op27
  イロナ・プルニー(ピアノ)(1〜3)
  ジェルジ・ケルテス(チェロ)(2)
  イムレ・マジャリ(ホルン)(3)
  ニュー・ブダペスト弦楽四重奏団(1&2)
  録音 1990年2月4〜6日(1&2)
      1990年9月25日&10月25日(3)

  クルト・アッテルべリ(1887〜1974)の珍しい室内楽作品です。9つの交響曲やオペラ、ホルン協奏曲が知られていますが、この3つの作品はほとんど知られていないでしょう。
  ピアノ五重奏曲は叙情的な響きで始まる第1楽章に耳をうばわれます。また第2楽章のアダージョはチェロの重々しい主題に始まりヴィオラに主題を受け継ぐ印象的な冒頭があります。第3楽章はピアノの明るい主題に始まるヴィヴァ−チェです。
  組曲第1番「オリエンタル」は2つのヴァイオリン、チェロとピアノの四重奏です。第2楽章「ダンス」や第3楽章「凱旋行進曲」はいかにも東洋風です。
  ホルン・ソナタはロ短調という調性が吹きにくそうですが、聞こえてくる主題は実にきれいなものでホルン協奏曲同様ロマンティックな作品です。3つの楽章で20分かかる大曲です。第2楽章:アダージョ・モルトはノクターンのようで穏やかな主題に始まります。中低音を多用しています。第3楽章:アレグロ・エネルジコ、ポコ・ペサンテは明るく楽しい雰囲気の楽章ですが、ここでも低音をよく使います。中音域の美しい響きとピアノの部分はかえって印象的です。


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