松崎 裕

ホルニッシモ/F・シュトラウス/ノクターン、他

CD(MEISTER MUSIC MM-3057)

1.R・シュトラウス/アンダンテ  
2.ヴィンター/ハンターズ・ムーン  
3.ダマーズ/パヴァーヌ・ヴァリエ  
4.ネリベル/スケルツォ・コンチェルタンテ  
5.グリエール/間奏曲Op35−11  
6.ヒンデミット/ホルン・ソナタより 第1楽章  
7.プーニョ/ホルンのためのソロ  
8.ライネッケ/ノットゥルノOp112  
9.F・シュトラウス/ノクターンOp7  
10.バッハ/G線上のアリア  
11.ハイデン/ホルン・ソナタより 第1楽章  
12.シューマン/アダージョとアレグロOp70  
13.フランツ/無言歌Op2

  松崎 裕(ホルン)(1〜13)
  広海 滋子(ピアノ)(1〜9&11〜13)
  ザ・ブラス・ゼクステット(10)
  録音 2002年4月25&26日(9&13)
      2003年2月26&27日(10)
      2003年4月24&25日(1、3、5、7、11&12)
      2005年11月28&29日(2、4&8)
      2010年3月15&16日(6

 このアルバムは松崎の4枚のアルバムのハイライトにザ・ブラス・ゼクステットの「G線上のアリア」を加えたものです。
 R・シュトラウスの「アンダンテ」は重みのある作品で録音が多い作品ですが良い響きを出しています。
 ヴィンターの「ハンターズ・ムーン(狩人の月)」はブレインも愛奏したホルンの名作です。ハンドストップを駆使した演奏が聞き所です。
 ダマーズの「パヴァーヌ・ヴァリエ」はフランスのホルン作品でたびたび演奏される小品です。
 ネリベルの「スケルツォ・コンチェルタンテ(協奏的スケルツォ)」はピアノとホルンのユニゾーンが良い響きを作り出すユニークな作品です。
 グリエールの「間奏曲Op35−1」は「4つの小品」の中の1曲で単独でも演奏される名作です。
 ヒンデミットの「ホルン・ソナタ(1939)」はヒンデミットの残したホルン協奏曲とともに愛される作品で、20世紀のホルン・ソナタの代表です。ここでは第1楽章のみ収録されています。松崎の演奏は流麗です。
 ラウル・プーニョの「ホルンのためのソロ」はパリ音楽院の卒業試験の課題曲としてかかれたそうですが、この作品も同じく課題曲として書かれた「ヴィラネル」やボザの「森にて」同様に易しくない作品です。
 ライネッケの「ノットゥルノ」は1871年の作品。ロマンティックな曲でホルンの愛奏曲のひとつでしょう。
 リヒャルトの父フランツ・シュトラウスの「ノクターン(夜想曲」は1980年代から数多く演奏されるようになった名曲です。松崎の流れるようなホルンの美しさには脱帽です。
 バッハの「G線上のアリア」のみザ・ブラス・ゼクステットによる金管六重奏です。中間部でホルンのソロが聞かれます。
 ベルンハルト・ハイデンはドイツ生まれの作曲家ですが、アメリカに亡命しており「ホルン・ソナタ」は1939年にアメリカで作曲されました。ここでは第1楽章のみ収録されています。
 シューマンの「アダージョとアレグロ」はホルン作品の定番だけに表現が難しい曲です。松崎の演奏はやわらかで流麗なアダージョ、快活なアレグロで隙の無い名演を繰り広げています。
 オスカー・フランツの「無言歌」はドイツのホルン作品として90年代から録音され始めた名曲です。まさにメロディ豊富な歌です。たくさん演奏して欲しい作品です。


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