マルティン・ファン・デ・メルヴェ
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CD(Challenge Classics CC72094)
R・シュトラウス/ホルン協奏曲集
1.ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11
2.月光の音楽〜歌劇「カプリッチョ」より
3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調
4.シューマン/4つのホルンのための
コンツェルトシュテュック
マルティン・ファン・デ・メルヴェ(ホルン)(1〜4)
ヨス・ブールマン(ホルン)(4)
ウェンデイ・レリヴェルド(ホルン)(4)
ニコ・ファン・ヴリエ(ホルン)(4)
ハンス・フォンク指揮(1&4)
ジャナンドレア・ノセダ指揮(2&3)
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1999年10月8日(1)
1999年9月8日(2&3)
1999年6月9日(4)
ロッテルダム・フィルハーモニーの首席マルティン・ファン・デ・メルヴェによるリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲とオーケストラのメンバーによるシューマンのコンツェルトシュテュックです。
リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番は冒頭ティンパニのトリルの最後に一打が入ります。ファン・デ・メルヴェのホルンは師のバウマンのように胸のすくような爽やかな響きです。テクニックのうまさ、よどみない流麗な演奏と安心して聞くことができます。第2楽章の美しい響きも素晴らしい。第3楽章の軽快で流麗な演奏も聞きどころです。中間部のリタルダンドでも豊かな表現力を見せています。コーダも素晴らしいものです。
「月光の音楽」は歌劇「カプリッチョ」のファイナルシーンの前奏曲ですが、ホルンのソロが美しいことで有名です。
ホルン協奏曲第2番はホルンのソロで始まります。雄大な響きの作品でシュトラウス晩年の傑作です。ファン・デ・メルヴェのホルンは透明感があり朗々とホールに響き渡ります。第2楽章の写しさ、第3楽章の快活で流麗なホルン、力強さもあってこの演奏の完成度の高さを感じました。
シューマンの4つのホルンのためのコンツェルトシュテュックはオーケストラの息の合ったメンバーによる演奏だけに冒頭から4本のホルンの作り出す響きの良さに耳を奪われます。ハンス・フォンクのサポートも素晴らしくオーケストラとのバランス、融合と完璧です。第2楽章:ロマンスは4本のホルンの調和が聞き所です。第3楽章は緊張感があります。さすがにこの楽章は息がぴったりで高音域の演奏も素晴らしいものです。数々の演奏の中でも特筆すべき演奏といってよいでしょう。 |
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