ルク・ファン・マルケ

ヒンデミット/ホルン協奏曲&ホルン・ソナタ(2016)
MP3音源(Artwork Luc Naessens)

ヒンデミット/ホルン作品集
1.ホルン協奏曲(1949)
2.アルトホルン・ソナタ(1943)
3.ホルン・ソナタ ヘ調(1939)

 ルク・ファン・マルケ(ホルン)
 ディルク・ブロッセ指揮
  ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団(1)
 ダニエル・カペレッティ(ピアノ)(2&3)
 録音 2016年 

 ルク・ファン・マルケはルクセンブルク・フィルハーモニーの首席ホルン奏者です。
 ホルン協奏曲は1949年にデニス・ブレインのために書かれました。3つの楽章で構成されています。第1楽章はモデラートの速さによります。前奏のあとに明るく流麗な主題が演奏されます。きれいなホルンで演奏をしています。短い楽章です。第2楽章は「速いテンポで」演奏する軽快な楽章です。ブレインが好みそうな主題です。マルケの流麗な演奏も素晴らしいです。第3楽章は「大変遅いテンポで」演奏します。マルケのホルンは明るく雄大な響きでこの長い楽章を演奏しています。中間部のオーケストラは盛り上がります。この録音ではその後にナレーションが入る版を使用していますので、ちょっと雰囲気は違います。後半のホルンは雄大な響きで素晴らしい演奏です。 
  「アルトホルン・ソナタ」は1943年に作品。ここではホルンで吹いています。4つの楽章で構成されています。第1楽章はマルケのホルンが柔らかな響きで素晴らしいものです。第2楽章の明るい響き、第3楽章の哀愁的な主題の表現力は見事なものです。第4楽章の前の「ポストホルン」と題した対話の挿入はありません。第4楽章冒頭のピアノの響きとホルンの美しい響きが素晴らしいです。
 「ホルン・ソナタ ヘ調」は1939年の作品。第1楽章から滑らかなホルンです。また流麗な演奏です。これはピアノとホルンが作り出すヒンデミットの傑作といえます。コーダの速いテンポの演奏は素晴らしいものです。第2楽章のホルンも素晴らしい響きです。第3楽章は力強い主題に始まります。そして美しい響きのホルンとピアノが響きます。テンポの変化が特徴のこの楽章ですが、マルケのホルンが素晴らしい演奏です。


トップへ
戻る
前へ