ケリー・ターナー

ターナー/序奏とメイン・イヴェント(2009)
CD(Albany TROY1141)

ケリー・ターナー/作品集
1.交響詩「カランカワ」
2.ホルン四重奏と管弦楽のための
      序奏とメイン・イヴェン
3.テューバ協奏曲
4.下吹きホルンのための協奏曲

  アメリカン・ホルン・カルテット(2) 
  デイヴィッド・ジョンソン(ホルン)(2)
  チャールズ・パットナム(ホルン)(2&4)
  ケリー・ターナー(ホルン)(2)
  ジョフリー・ウィンター(ホルン)(2)
  キール・ターナー(テューバ)(3)
  ダリウス・ウィスニウスキ指揮
    ポーランド青年交響楽団
   録音 2009年1月26〜29日

  ケリー・ターナーのオーケストラ作品と協奏曲集です。ターナーは最初ホルン・ソナタやホルン四重奏を作曲していましたが、1990年代からは他の楽器のための作品やオーケストラ曲、交響曲などを作曲しています。
 1曲目の「カランカワ」はオーケストラの作品で「カランカワ」というのはテキサスのインディアン部族のことです。戦いや戦いの踊りを音楽にしています。銃や大砲の音らしい響きも聞こえます。
 2曲目の「ホルン・カルテットとオーケストラのための序奏とメイン・イヴェント」は4本のホルンのための協奏曲です。序奏が3分、メイン・イヴェントは14分ほどの協奏作品です。ホルン・アンサンブルが大変きれいな曲です。これからはホルン・カルテットのレパートリーに加わることでしょう。縦横に流れるようなホルンは聞き物です。 
 「テューバ協奏曲」はケリー・ターナーの兄弟キール・ターナーの演奏です。ターナーはテューバ・ソナタも作曲しています。
最後の「ロー・ホルンと室内楽団の為の協奏曲」は下吹きホルン(2番や4番ホルン)のための協奏曲として作曲されています。首席ホルンばかりにソロを吹かせたくないという名人のための協奏曲でしょう。4つの楽章16分ほどの曲です。そのメロディは親しみやすく、下吹きホルンならではの低音をたくさん吹いているところが面白いです。ハイトーンも当然ありますが、この協奏曲は「上も下もない」ホルン協奏曲として後世に残る名曲として親しまれることでしょう。ソロは2番ホルンのチャールズ・パットナムが吹いています。なお楽譜も出版されています。


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