ジェームズ・スタリアーノ
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CDR(bearac reissues BRC-3092)
モーツァルト/協奏作品集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
5.協奏交響曲変ホ長調K364
ジェームズ・スタリアーノ(ホルン)(1〜4)
ジョセフ・フックス(ヴァイオリン)(5)
リリアン・フックス(ヴィオラ)(5)
ジンブラー・シンフォニエッタ
録音 1958年(1〜4)ステレオ
1954年(5)モノラル
アメリカのホルン奏者ジェームズ・スタリアーノによるモーツァルトのホルン協奏曲全集とフックス兄妹による協奏交響曲です。ジェームズ・スタリアーノはボストン交響楽団の首席ホルン奏者で数々のミュンシュやラインスドルフの名演奏では必ず彼がホルンを吹いていました。
スタリアーノの演奏はやわらかな響きのホルンで優しさあふれるモーツァルトです。きれいなレガートで気持ちの良い響きです。ホルン協奏曲第3番のカデンツァはペンツェルやリンダーとほぼ同じです。第3番の第2楽章「ロマンツェ」の豊かな表現力は素晴らしい。
ホルン協奏曲第4番は流麗なホルンで素晴らしい響きですが、特徴的なことは展開部にペーター・ダムが1974年に録音したときと同じようなフレーズが聞こえてきます。ダム以外では聴かれないフレーズですからダム以前の録音として貴重です。カデンツァはスタリアーノのオリジナルでこちらも見事な演奏です。
このアルバムは2枚組で2枚目はヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K364です。ヴァイオリン・ソロを弾いているジョセフ・フックスは兄で有名なヴァイオリニスト、ヴィオラ・ソロを弾いているリリアン・フックスは妹でこちらも数々の録音を残しています。演奏は大変息のあった素晴らしい演奏です。力みのないヴァイオリンは美しい響きを聞かせます。ヴィオラのさわやかな響きもまた素晴らしい。なおこの録音はモノラルです。 |
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